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演劇のお医者さん(若林医院)

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2016年 04月 13日

◆正智深谷高校演劇部    2016.4.12

【日時】 2016.4.3(日) 16:00~19:00
【場所】 正智深谷高校・地下ホール
【芝居】 別役実・作 六月の電話
◆正智深谷高校演劇部    2016.4.12_c0209544_21584539.jpg
■■【往診内容】

「6月の電話」3回目の治療。
断続的であるが、積み重ねとは恐ろしいモノだ。
松井さんの低い声(A,C部分)が、前に出始めた。
別役作品の密度が出始めた。全く別な芝居を見ているよう。
う~ん、化けるかな?


■■【感想】 

▼ 松井伽羅  女1役


若林先生に指導してもらうのは今回で3回目でした。
前回から教えて頂いている『ABCマート』『おどろき(トボケ)』、そして今回指導して頂いた『芝居の線』
正直、今回初めて役者ってやることたくさんあって大変だと感じました。
『ABCマート』のBを地下ホールの天井にぶち当たるくらいたたせることは、私の目標です。稽古でも、きちんとたたせていこうと思っています。
それから、自分自身でABCを決められるように頑張りたいと思います。
『おどろき(トボケ)』は、私に足りないものですが、形からでもいいので身に付けられるように日々いろんな物事におどろけるようにしたいと思います。
私にとって、『芝居の線』を切らないようにすることは、少しでも気を抜かないことですね。普通は気は抜きませんけど、少しでも『ABCマート』のAとBとCの差がつかないとそれだけで『芝居の線』は切れてしまう気がします。なので、芝居の線を切らないように稽古していこうと思います。


▼ 佐竹 顧問
  男1役

今日もまずはABCマートとBCのレクチャーを受けました。
セリフの言い方は、この二通りで、それはもう確実に理解できます。
あとはもうこれをやるだけ…という状態になって来ました。

◆正智深谷高校演劇部    2016.4.12_c0209544_12074291.jpgそして今日は松井さんの長ゼリフから治していただきました。 松井さんの課題はBの部分を立てることです。
松井さんの長セリフを治していただいたあとは、私とのやりとりの部分を教えていただきました。放物線ABCを使い、オドロキ(トボケ)を入れつつ、芝居のセンを入れていきます。
さすがに三度目の指導で、少しずつ効果も現れてきたようで、松井さんのセリフが立ってきました。セリフが立って来たら、なかなかの迫力です。

また、ABCマートの部分のA、B、Cのそれぞれの部分にも小さなABCがあることを表現していくことを、実際のセリフに則して細かに教えていただきました。

私についての課題は松井さんとは逆に、Bを使わないことです。むしろACの部分でほとんどセリフを言い、Bで立てるとしても低く抑えてセリフを言うことを教えていただきました。

私のオドロキの甘さも指摘されました。「本当に驚」いて演技することと、それらしく驚くことは、微妙な違いですが、実際はかなり大きな違いです。目ハリ→オドロキ→演技、セリフという順番で、やっていきます。左脳ではなく右脳の演技への転換が課題です。

稽古してもらっていく中で、松井さんの低い声がかなり響いてくる瞬間が増えて来ました。また、松井さんのセリフがABCの、AやCの部分でも立ってくる場面もありました。
本当に劇的な変化ではないかと思います。

私は、「ACを使ってセリフを言うこと」「素直な作らないオドロキ」が課題であり、それによって嘘っぽくない表現になっていくのでこれからも頑張っていきたいと思います。

最終的には間をつめて、最後に体験したテンポを保ちながらのやりとりまで出来れば…と思いますので頑張ります。
別役芝居を1月から頑張って来て、3~4月に若林先生に来ていただき、わかることがかなり増えて来ました。しかしまた一方でそれがなかなか容易には出来ないこともわかって来ました。
ですが教えていただいたことは必ず生きると信じて、このまま本番まで頑張っていきたいと思います。


by tetsubin5 | 2016-04-13 21:59


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