演劇のお医者さん(若林医院)

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2017年 03月 30日

◆深谷商業高校演劇部

【日時】 2017.3.30(木)
【場所】 深谷商業高等学校 B3教室
【芝居】「Memory of mind」作/松本和瑚(原作・及川陽茉莉)
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■■【往診内容】

久々の深谷商業演劇部。
相変わらず生徒だけで、自分たちの芝居づくりを続けている。それだけでもすごいことだ。
かなり頑張って創作に挑戦。かなり考え込んだ作品。これもすごい。
しかし、難を言うと、やはりストーリーで終わっている感が否めない。まずここをドラマに変えなければ・・・。
もう一つ。役者がストーリーをなぞった演技になっている。心で感じて、台詞が出ていない。でも、以前教えているので、「外への驚き」を始めるとどんどん演技が魅力的になってきた。
スタッフ、遠慮しないで、スタッフが芝居を引っ張っていくほどの、工夫をビシバシ出していくと活動が活性化していくと思う。役者はおちおちしてられないし、支えられてる感が演技にはねかえってくるはずだ。


■■【感想】

▼ 見学参加 正智深谷高校 佐竹先生

今日は深谷商業さんにお邪魔して、若林医院を見学させて頂きました。
午前中は主に台本に関するアドバイスがあり、ストーリーで終ってしまっている台本をドラマにしていくことの重要性を教えていただきました。演技についてもストーリーをなぞるような説明的な演技であったのと集団で出てくるときの演技が整理されていなかったのを若林先生が整理されていくのを拝見しました。「お客がどう見るか」ということが重要で、「自分達の思いや都合」は一旦置くべきであることも教えていただきました。
喜怒哀楽それぞれのキャラクターを、それぞれの感情に徹したキャラクターにすることで芝居がわかりやすくなっていきました。それぞれの役者の個性も際立ちました。
午後は、「オドロキ」と「ABCマート」、「外に集中」を主なキーワードとして稽古が行われました。それにより、役者の演技が変化して「なぞる」演技から、「お客に落ちる」演技に転換していったと思います。
私との「コーラの奪い合い」を例にとり、芝居に対立がないことも指摘されました。これらの「原則」を徹底することで、芝居が俄然「お客に入る」ものに変貌していったと思います。
さらに、単サス・音響・照明の効果的な使用法についても場面に即して具体的にご指導いただきました。それによってお客の集中力を切らさず効果的に芝居を進めることが出来るようになりました。最後の部分通しは演技・音響・照明が有機的に構成された内容のものとなり、とても深谷商業さんの生徒さんにとっては大変収穫のある一日になったのではないかと思います。
私もこれからも頑張って芝居作りをしていきたいと思いました。若林先生、今日もありがとうございました。これからもよろしくお願い致します。


▼ 2年、アング役、飯野奈生(バンブー)

本日はお忙しい中、ご指導ありがとうございました。
今回の稽古で喜怒哀楽の個性が定着し、アング役としてはとても演じやすかったです。でも、その中でABCや差をつけなければいけないんだなと思いました。今後は今日教わったことを生かして演技をつけていきたいと思います。


▼ 難波江和奏 1年 柊木優里役

c0209544_224696.jpg今回役者として初めて若林先生にご指導頂きました。回想シーンで妹ちゃんが出れるようにして頂き本当に感謝しています。ありがとうございます。私達も考えてみたけれど、綺麗にはけられるようにすることは難しく、結局出ること諦めたのですが、若林先生のお力をお借りして出れるようになって凄く嬉しかったです。
今日、1番印象に残っていることは『外のことに驚く』です。他にもたくさんの事を教えて頂いたのですが、真くんが大きく『外のことに驚く』ことで先日とは凄く変わって生き生きとした姿になったので1番印象に残りました。
回想シーンで話している時も指導前だと冷たく「本当にシスコンなのか?」と疑いたくなるほどのものでした。その真くんと話しているうちに自分も明るさを失ってた気がします。でも『驚く』ことによって冷たさが無くなったと思います。そして、だんだん『台詞を読む』ではなく『会話』に近づけた気がします。「これが前回習った右脳の演技なのかな?」と思いました。
今日見ていただいた所は妹ちゃんは、台詞が少なく特にABCマートを意識する所がありませんでした。なのでこれからの練習でやってくるまあまあ長い台詞で、しっかりABCマートを意識し、相手に聞き取りやすくし、台詞に責任を持てるようにしたいです。
次回もよろしくお願いします。本日は本当にありがとうございました。


▼ 高柳瑞希(猪突猛進)・大道具

今までは役者全員(特に真)が驚きが足りなくて、練習してても、見てる側も回を重ねる毎に飽きていき、どう直していいかわからない状態でした。それが今日、役者全員(特に真)が1回りも2回りも成長して、つい見入ってしまう劇になりました。
ABCの付け方や言葉の感情の込め方を少し変えるだけで、ガラッと印象が変わることが改めてわかりました。
今まで以上に役者のABCを注意して聴き、この劇が本番に、一番素晴らしいものになるよう精進して行きたいです。


▼ 1年/水野由希江/役職→小道具

c0209544_22475811.jpg今日はお忙しい中指導して頂きありがとうございました。グリーングラスの劇を指導して裏方として聞いていて、紅葉の演劇の時に教わったABCマートの相手に届く声の発音・出し方を改めて考え直したり、今回の演劇で喜怒哀楽の役割を果たすための役作りでは、先生の中の喜怒哀楽はこんな風な性格であるだとかという4つの感情を外見だけでなく、表情、言葉使いなども指導していって、よりいっそう感情が生き生きとしている感じが出ていて次回までに今日のことを生かしつつ、劇を見に来るお客さんにわかりやすくストーリーを展開できる劇にしていけるよう練習していこうと思います。

▼ 若井裕莉 1年 衣装

今回の先生のご指導を受け、改めて「驚き」と「ABC」の大切さに気付かされました。ABCを付けることにより台詞に感情が入りやすくなり、客が舞台に引き込まれるような劇になると思いました。先生の言葉により劇は作っている側ではなく、客目線で作らなければいけないと気づくことが出来ました。役者も楽しそうに生き生きして演技できていたので良かったと思います。本番まで1ヶ月もないですが役者さんをサポートできるように頑張りたいです。


2年 小金澤菜摘(照明)

今回のご指導もとてもよくわかり役者が格段に成長したと思います
ABCをつけることにより劇的に変化するということが今回もわかりました!
役者さん全員がとても成長し見違えるほど良くなったので驚きました
驚きや動き、表情を入れることによりキャラが生き生きしてそれぞれの個性がでてみてて面白かったです!
照明も変更点があったので直してさらに舞台を華やかにしていくことが出来たらと思います。


2年 楽しみ(ハッピー)役の福島菜月(タマ)

c0209544_73825100.jpgまず自分たちの都合ではなくお客さんにどう伝わるかを第1に考えること。これが今回のご指導で1番若林先生が言っていた事だと思います。お客さんを巻き込んで芝居をしなければ自分たちもお客さんも楽しくないということ。見てくださるお客さんの事を第1に考えて芝居をしようと思いました。
そして今回も「ABCマート」「驚き」を重点的にご指導して頂きました。
「頭の中ではなく外に驚く」これをするだけで目がイキイキとして芝居がすごくはえ、外の人物との関係も生まれ、楽しく芝居ができました^^
私は後半が弱くなってしまう癖があるので最後まで自信を持って、外側に張って「ABCマート」を活用したいと思います。「ABCマート」を使うだけで台詞がストンと相手に落ちてくるので、毎回驚かされます。何回も言われている事なのですが、時間が経つと出来なくなってしまうのが私たちの悪いところなので、出来てなかったら止めてもらったり、色々と工夫をしていかなければならないと思いました。
今まで「楽しみ(ハッピー)」という役は「幼い我儘な女の子」だったのですが、先生のご指導を受けて個性がついて、「楽しみ」だということが誰が見てもわかるようになりました。なので今日のテンションの高さのまま他の場でもいけるように頑張ります!
次回見ていただく時には成長した姿をお見せできるように練習していきたいと思います。


▼ 2年 丸岡真奈(舞台監督)

今回は劇の出だしと相談していたシリアスシーンの動きづけをしていただきました。初めての舞台監督で大変なことが多く、その一つに役者のストーリーをなぞる動きを直せなくなっていきそれが当たり前になっていくということがあります。ですが、今日のレッスンを通してストーリーをなぞる動きとドラマの動きの違いを改めて認識することができました。
そして前回の練習と違いABCマートの他に1フレーズ、2フレーズの声の高低を変える事で連続性のc0209544_7392144.jpg言葉ではなく不連続にしてお客さんにストンと落とすというやり方を加え、役者に余裕と気持ちが芽生えてきてドラマの動きになったなとおもいました。一番変わったことは何気ない『「ん?」→人の顔を見る→驚く』です。驚く時も人の顔を見る時も不連続で、ゆっくりやればリアルが追求できるんだなとわかりました。
最後になりますが私も役者やその他の裏方に負けないように頑張りたいです。


▼ 藤野真愛 1年 哀しみ(サッド)

今回のご指導では立たせたいセリフの前後に間を入れることや時間経過の表現の仕方などが印象に残りました。今までは流れてしまっていたセリフでも言葉と言葉のあいだに間を入れるだけでぐっと聞きやすくなりすっと入ってくる感じがしました。また、回想の中での時間経過をBGMの流し方を変えることでわかりやすく表現することができ、お客さんにも時間が経ったということが伝わるようになったと思いました。
残り1ヶ月をきってしまったので残り少ない時間でより良い劇に仕上げるためにこれからの練習では今日ご指導頂いた外への驚きやABCマート、セリフの中の間を意識していきたいと思います。


▼ 1年 音響担当 髙野夏鈴(こうのかりん)

今回の台本は創作ということで、やはりストーリーだけで終わっているということがわかりました。「ストーリー」を「ドラマ」にしていくだけで、この台本に味が出ていくのだなと思いました。
またプロローグから出てくる感情たちのキャラクター性を序盤のほうから出していくことで、この人はこの感情なんだなとお客さんにすぐわかるようになるのだなと思いました。実際今日つけていただいて、「楽しみ」はいつもどんな時もバカみたいに笑っているキャラ「喜び」はきれいなお姉さんキャラ「怒り」は怒っているけどほんとは優しいキャラ「哀しみ」は臆病でびくびくしてるキャラということがとても濃く色づいたと思います。
主人公も今回の講習でとても良くなって昨日とは別人になりました(笑)それくらいセリフにABCがつき、見てる側に聞きやすい話し方になったと思います!
妹も舞台にでなくて声だけだったのが舞台に上がれてとてもキャラが濃くなったと思います!
私は音響として、不穏なBGMをもう一回探して、事故の音響ももう一回編集したいと思います!!!
最後になりましたが、今日はほんとにありがとうございました!明日から今日直してもらったことをまた忘れないように裏方としてサポートしていけたらいいなと思います!


▼ 2年 松本和瑚(喜び役) (作者)

ABCマートを使い、セリフをストンと落とすこと、そして1フレーズと2フレーズでわけることで、台詞や各々の感情が伝わりやすくなることがわかりました。喜怒哀楽のキャラクターは濃くなり、お客様に印象を与えやすくなったと思いました。
お客様の視点を考えずに、わがままを言ってしまったことが多々ありました。ですがストーリーをドラマにすることで、より一層劇に引き込むことが出来るので、ご指導を活かし、練習していこうと思いました。
またご指導頂ける日を楽しみにしています。


二年 長谷川靖 柊真役

自分は、誰かを呼ぶ時の感覚が上手く掴むことができていませんでしたが若林先生に教えて頂いてイメージが上手く掴めたと感じています。次回演技を見ていただく時に今回以上に上手く演じられるように頑張ります!
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by tetsubin5 | 2017-03-30 22:31
2017年 03月 10日

◆秩父農工科学高校演劇部 

【日時】 2017.1.19(木)、24(火)
【場所】 秩父農工高等学校 清心館
【芝居】「ザ・ガンビーズ・ショウ」作/宮藤官九郎 他
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■■【往診内容】
大会用ではない、自主公演用の芝居。1年中心で頑張っている。
昨年の暮12月15日(木)に両神小学校で、小学生相手の公演を行った。小学生はどういう反応を示すのか興味があったので、敢えて見学させてもらった。
出来はまずまずであったが、興味津々で見つめる小学生に、言葉を入れて、笑い崩すことは出来なかった。
「台詞をもっと『立たせれば』、芝居がもっと小学生に入るのに・・・。」
と思いながらの1時間であった。
で、今回の医院は、半分以上は私からお願いしての治療になった。

台詞を立たせること

は、台詞を相手と観客に入れるための必要十分なテクニックである。
これをいかに高校1年生に、効率よく教えることが私の目標だった。
これも1つの興味深い実験になった。
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by tetsubin5 | 2017-03-10 16:37
2017年 03月 10日

◆劇団トラアナ・ワークショップ

【日時】 2016.11.23(水)
【場所】 劇団シナトラ・籠原練習場
【ワークショップ】「立体的な演技へ
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■■【往診内容】
劇団シナトラさんの本番が終わった直後にも拘わらず、シナトラさん主催のワークショップが開かれ、講師として参加。

演題「立体的な演技へ」(副題)中心を外にシフトする

シナトラさんの芝居はいつも楽しい。アマチュアとはいえ、もう長年関わっている方がほとんどなので、個人の力が素晴らしい。しかし、いつも感じるのは、お互いの関係が弱いので、芝居の線がこちらに立ってこない。したがって小さな会場だといいのだが、大きい容れ物になると、芝居が「立体的に立ってこない」のがハッキリ出てしまう。もったいない。シナトラさんの唯一の弱点だと、私は密かに思っていた。でも、これは多かれ少なかれどんな集団にもあり得ることだと思う。芝居はかなり出来てるのに「もう一つ膨らまない」と感じるとき、原因はほとんどそこにあるのだ。
で、このWSの講師お話があり、一般の受講者も含めて、いいタイミングでレクチャーさせてもらった。

▼最初に、「意識の中心を自分から外に作ることの大切さ」「それは脳をだますことで、コペルニコス的転回に近いものがあること」をしっかりレクチャーしてから具体的な訓練開始。
▼目の前のもの、心の中の思い出、臭いや音に「気づき」「驚く」ことから始める。
▼次に、用意した短いコントを参加者にやってもらう。台詞を憶えることで、中心がいったん自分の頭(左脳)になってしまう。それを外に解放できるかが本日のWSの主眼。

結局、2時間の予定が4時間になり、皆さんの熱心な聴講と実習が続いた。
「中心を内から外へ」というのは、人間の解放そのものに繋がる作業なので、自我で凝り固まった人にとっては大変な作業だが。一端わかってしまうと、こんな楽しく、心躍ることはない。ある意味快感原則のにそっていることなのだ。
今日のこのWS、何かのキッカケになってくれればと願いながら終了。

■■【参加者・感想】

▼ 桑原 悠 (くわさん) 栃木県から参加

先生の熱のこもったご指導は、大変魅力的に思いました。4時間が大変短く感じました。
一番印象に残ったのは、語尾のアクセントです。語尾は上に上げるのではなく、下に下げた方がリアルに感じるなんてことは、これまで全く意識してませんでしたので、大変勉強になりました。その他にも小脳まで演技を持っていくというお話や驚きの重要さのお話など、沢山のお話を先生からお聞きすることができ、大変有り難い4時間を過ごすことができました。
短い感想文で恐縮ではございますが、最後に先生のお話で感動したお話がありましたので、追記させて頂きます 。
自意識以外は自分のものではない。この皮膚ですら、神様から頂いた借り物という風におっしゃられてたと記憶しています。
先生の言う通り、自分の体を大切にしないといけないのは、その自身の身体ですら自分が身にまとっている借り物だからということだと私は解釈しました。
本当にその通りだと思いました。これからも自分がまとったこの身体を大事にし、粗末に扱うことなく、感謝の気持ちを持ち続けたいと思います。

繰返しになりますが、昨日は大変貴重な体験をさせて頂きまして、本当に有難うございました。
かなり冷え込むようになって参りました。どうぞ、お体ご自愛下さいませ。
3月の公演会、楽しみにしています。
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▼ 牧野翼(マッキー)
 深谷第一高校

平面的な'お芝居'から立体的な"演劇"にするということで、お話を聞いた中で難しいこともあったのですが、自分の体で実際にやってみると理解を深められ、少しながらも自分が役者として成長出来たように感じます。今後は教えて頂いた事を"無意識"に出来るように頑張っていきたいと思います!それと、教えて頂いたことを同じ部活の仲間にシェアして、もっと楽しめる演劇にしたいと思っています。
本日はご指導頂き本当にありがとうございました!また機会がありましたらよろしくお願いします!


▼ 黒沢文章 (劇団天末線) 講師助手として参加

参加された中で演劇未経験の方が、一番成長されたのがはっきり分かりました。栃木から来たフットワークが軽い男性と、高校生二人が成長したのではないかと思います。
高校生に関しては、まだ伸び白がある感じがあり今後期待が持て、栃木の方は元々声質がいいので天末線に引き入れたいくらいです。
というのは冗談で、殻をやぶったら化ける、最後のWSで指導を受けたトラアナの役者お二方だと思います(ごめんなさい、名前失念)。これは僕個人楽しみです。
個人的には普段から言われてるはずなのに、今回のWSを通して全く出来ていなかったことを痛感しました。頑張らねば・・・。
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by tetsubin5 | 2017-03-10 11:37