演劇のお医者さん(若林医院)

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2016年 03月 28日

◆深谷商業高校演劇部  2016.3/28

【日時】 2016.3.28(月) 10:00~16:30
【場所】 演劇部・練習場
【芝居】 魔勇伝   ・作
【参加者】 佐竹(正智深谷高校)  永井(本庄高校)
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■■【往診内容】

久しぶりの深商医院。
相変わらず、生徒だけで芝居に対する情熱を持ち続ける姿勢は脱帽。
治療の内容は、現地に行って、患者の状態を見て判断するのが普通だが、結局は治療としてのベイシックな薬は同じになる。ただし、その展開の仕方が、患者によって微妙にというか、かなり異なってくる。

今回は午前中は、「驚き」や「気付き」を入れながら、意識を外に向けることで、役者それそれが関係をもち、芝居がイキイキと立体になることを体験してもらう。【A】
午後は、フレーズの立たせ方をレクチャーすることで、台詞が相手に入る快感を体験してもらう。【B】
【A】も【B】も実は、内側からか、外側からかの違いはあるが、結局は役者の意識を開くことでは、到達点は同じなのだ。
今回は、このことだけに特化して、治療を施した。
まだまだ不十分だが、この感覚を生徒さんだけでどれだけ定着させられるか。
楽しみだあ。



■■【感想】 深谷商業高校演劇部 

▼ 古川萌華 1年 天の声&前魔王役

先生が今日教えてくださったのは少ない方法なのに、あんなに変わったことに驚いています!
午前の感想を言ったのと同じになってしまうのですがほんとに何も無い枯れ地に花が咲いたようにすごかったです!!
驚きと放物線を忘れずに自分のセリフもやっていきたいと思いました!!
私も稽古やってるところにすごく参加したかったですw楽しそうにやっていたのを見てすごく参加したかったです!


▼  丸岡真奈 1年 ラン役

c0209544_22082390.jpg今日は、稽古をつけて頂き、会話がとても会話らしく聞こえるようになって楽しかったです!いつもの練習でも、ABを意識してやっているようにはしているのですが、なかなか上手くいかず、仲間にも注意されていました。しかし、今日自分でも理解出来るABをつけて頂いたのでこれからの練習で活かしていきたいです。
最後になりましたが、会話の中での驚きそして、視点がどんどん移り変わっていく、その能力を身につけていきたいです。ありがとうございました!


▼ 政光隼人 2年 ルカ役

今日の演技指導はとても楽しくて時間がすぐに過ぎてしまい物足りなかったです笑
自分で全然できていなかった驚きが先生のおかげで少しですができるようになり、演技がとても楽しくなりました!小さな驚きがとても大切で一番大きなことだと実感ししました!
若林先生大好きです!(あ、恋愛的なのじゃないですよ?笑)


▼ 飯野奈生(バンブー) 1年 アンリ役

今まで仲のいい村人や、勇者と魔王をいかにも演じていたものが、驚きや抑揚を変えるだけで、自然な会話になっていることに演じていても気付けました。今後は今日先制から教わったことを意識して劇を作っていきたいと思います。今日は本当にありがとうございました


▼ 大畠佳那 2年 モミジ役

今回の御指導も非常に濃くとても勉強になりました。
まず午前中は主に相手のセリフや行動について「驚く」事を重点的に御指導して頂きました。
c0209544_22100890.jpg驚きという感情は普段日常で私達が何気なく無意識に表現しているものなのに、演技で表現する事が難しいと感じるのは相手のアクションに反応せずに左脳で自分のセリフの事を考えていることが原因であること、あえてセリフなど考えずにその場でのノリで演技をしても良い事、驚きをプラスするとお客さんに興味を持たせたり楽しませたりする事が出来ると分かりました。午後は驚きに加え、セリフに高低差を付ける御指導をして頂きました。
場面やセリフに合った高低差を用いると、「如何にもセリフを読んでいる感」が無くなり自然な会話になりました。
相手とセリフの読み方や声の高さを変えてみたり、台本とは違う言い回しをしてみるなど、少し変えるだけで与える印象がかなり違って驚きました。
若林先生が御指導して下さったのは決して難しい事ではなく、大事なポイントを押さえるだけでぐんと楽しくて良い舞台が作れると仰っていたので、全体で学んだ事を忘れずにしっかり意識して練習に取り掛かり最高の舞台を皆で作り上げていきたいです。
改めて、本日はありがとうございました!また機会がありましたら、御指導宜しくお願い致します。


▼ 松本和瑚 1年 裏方の全体補佐

午前中は体調を崩してしまい申し訳ありません。稽古の様子を見ることがあまり出来なかったのですが、役者さんが若林先生のご指導をいただいているのを見て、「舞台に立ちたい、役者になりたc0209544_13210204.jpgい」と、今まで以上に強く思うようになりました。私は台詞にABをつけて読むのが苦手で、先輩方に教えてもらってもうまくいかない事が多かったのですが、今日放物線を描くように、どこで高くなって低くなるかを学び、勉強になりました。ABをつけることで、何が伝えたいことなのかがわりやすくなり、聞き取りやすくなったなと思いました。
そして、「驚き」を台詞に交えることで会話に聞き取りやすさ、現実で起こっているかのようなリアリティが増すということが、一番の勉強になりました。それぞれの役の良いところ、どんな人物なのか、どんな性格なのかという事も、考えながら見れる劇になったと思いました。
ご指導で学べた事を今回の劇でも今後の劇でも活かします。今回の劇では、役者さんの良さをたくさん引き出せるよう裏方としてサポート、演技をつけたり、気になるところは注意したりして、より良い劇にしたいと思っています。

福島優菜 2年 部長 スライム役

今日の稽古を受けさせていただいて、日常である驚きは舞台でも大切なんだと改めて実感しました。
驚きを舞台に加えるだけですごく舞台に引き込まれました。
セリフもABを意識して言うだけですごく入ってきて、やっていても、見ていても、凄く楽しくて時間を忘れてしまいました!
今日教えていただいたことをみんなで共有してもっともっとレベルアップして行きたいと思います!
今日は本当にありがとうございました。また機会がありましたらよろしくお願いします。


▼ 松岡美祢 1年 音響

c0209544_13205946.jpg若林先生のご指導は3回目になり、自分が直接関わっている劇では2回目になります普段の練習を見ているとどこかぎこちないように感じていましたが、今回若林先生のご指導を受けているうちにだんだんと良くなっていくのが目に見えて分かりました

私は、「驚き」と声の高低差がものすごく印象に残っています
「驚き」を重ねていくうちに会話らしい会話が出来るという事が、私はものすごく勉強になりました!それに、声の高低差をつけることによって、より感情がお客様に分かりやすくなったと思います!

今回学んだことを今の劇だけに使うのではなく、次の劇でも使えるように、新しく入る後輩に引き継げるようにしていきたいです!
若林先生のご指導を楽しみにしています!

▼ 須永 2年 舞台監督

今回、約半年ぶりの若林先生の稽古を受けて改めて感じ、そして思い出しました。
各役者に反応するリアクションやセリフのAB、この2つを意識することで劇全体が生き生きとしてきました。
もうすぐ3年生になりますが稽古の風景を見て今更ながらABについてわかってきました。
今までは見る側でなく、稽古つけてもらう側の方が多かったのですが舞台監督として見る側で若林先生の稽古に触れられたことが自分にとっても大きなプラスになりました。
是非ともまた練習を見に来ていただけると嬉しいです。

▼ 熊澤みなか 1年 ヤマト役

今回もやっていること自体は意識することが多いわけではありませんが、内容がとても濃いもので勉強になりました。
c0209544_13161081.jpg「驚く」という日常のなかでよく使われる感情を使うことを教えて頂き、それ1つだけと思いますがそれをいれただけで見ている側としても引き込まれて、その劇の中に自分も混ざりたいと思うようになり、今までとはまた違う色でより役同士の関係性も見えてくるようになりました。
午後には午前中御指導頂いた内容に重ねて、台詞に高低差をつけることを教えて頂き、そういった差をつけることにより、より台詞が客に入っていくのだと感じました。場面にあった使い方をして、より引き込めるようにしたいと思いました。
少し変えるだけでこんなにも印象や雰囲気が変わることに驚きました。
今日御指導下さったこと自体は難しいことではありませんでしたが、重要なところを理解しておさえていくことでより良い舞台を作っていきたいと強く感じました。

今回だけでなく、今後の劇にも活かして行きたいと思います。
また御指導頂く機会がございましたら、何卒よろしくお願い致します。
それまでにはきっと、足腰も鍛えなおされていると信じたいです。

▼ 福島菜月 1年 メイ役

今回が役者になって初めてのご指導だったのですが、すごく楽しかったです!
『驚き』という些細なことを日常生活で使っているように使うことで、芝居がとても自然になって、村人の仲の良さが上っ面ではなく、まとまりがあってとても仲の良い関係になって、自然に演じられているので台詞も飛んでしまうことが多かったのですが、とても楽しかったです!!
そして午後の部では『ABの放物線』を意識して台詞を読むことで、台詞の内容が入ってくるようになって、とても聞きやすくなりました!
最後になりますが、これから教えていただいた『驚き』『ABの放物線』をうまく利用して、見ているお客さんに楽しんでいただける舞台を作って行きたいと思います!ありがとうございました!またのご指導楽しみにしています!

■■【感想】 永井良介 本庄高校顧問

2回目の参加ということで、自分の頭の中で前回との比較をしながら拝見させていただきました。比較といっても、言葉どおり「比べる」というよりは、前回と今回で若林先生が伝えているものの中で、重なっているところをコアな部分として抜き出すような感じです。
 また、演技のアプローチ法を自分なりに抜き出したところで気づいたのですが、そのアプローチ法が実際に実践できているかどうかを判断する「目」が、指導する内容と同じかそれ以上に必要だということを感じました。
 c0209544_22394886.jpg今回は面識のある同地区内の演劇部員たちが劇的に変化していく様子を見られたことで、自分が母校の部員たちにどのようにしたらああいう風にさせられるか、という思いがより強くなりました。試行錯誤の日々が続いています。



■■【感想】 佐竹 正智深谷高校顧問

今回は深谷商業での診察にお邪魔して、見学させていただきました。

午前中は「オドロキ」を軸にしたエネルギー出しからの芝居の再構築で、午後は「オドロキ」を前提として、さらにセリフの言い方「放物線」の指導が行われました。
若林先生のご指導によって芝居がまるで別物のように活性化し、平面の芝居が立体になって立ち上がってきたと思います。

今回気づいたことで一番大きかったことは、「オドロキ」は、抽象的なもの・漠然としたもの(面)ではなく、具体的な舞台上の大変明確な何か(点)であるということです。
オドロキをもたらす舞台上の明確な一点に集中し、そこに依拠して反応し芝居を続けていくことが、嘘の芝居をしないで、誠実に芝居を紡いでいく唯一の方法なのだと感じました。

そのセリフがどんな「オドロキ」を示しているのかは、台本を読めば、一応頭では理解したつもりになります。しかしそれはあくまでも左脳で理解したことであって、舞台上のリアルなものにはならない…ということです。
あと、「オドロキ」「放物線」をやらないと、その役の感情は、表現出来ない、したことにならないことにも気づきました。平面の芝居で役者が行っている感情表現めいたものは、本当の意味での感情表現ではない。左脳で考えたものを出しているにすぎないものだということです。 単純にその役が怒っているのか嬉しいのか、悲しいのか、それを把握し、「オドロキ」「放物線」とともに表現することで、役者としての本当の感情表現が成立する…ということです。

しかし冷静に考えてみれば、この転換(P段階→Q段階)は、理解出来れば難しくなく、慣れれば簡単なことではないか…と最近思えるようになってきました。
あと一歩なような気がしますので、もう少し頑張っていきたいと思います。地区全体のレベルアップを目指して努力を続けて行きたいと思います!

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by tetsubin5 | 2016-03-28 22:10
2016年 03月 23日

◆正智深谷高校演劇部    2016.3.23

【日時】 2016.3.23(水) 13:00~18:00
【場所】 正智深谷高校・地下ホール
【芝居】 別役実・作 六月の電話
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■■【往診内容】

久しぶりの正智深谷の地下ホール。
事情があって、現在、一人の部員と顧問の佐竹先生との二人芝居。
芝居は、これまた難解な、別役さんの、私達の学生運動の残り火を題材に書いた「六月の電話」。渋い。
しかし一年生の部員が頑張ってる。
こちらも精一杯のアドバイスを入れる。
内容は、以下の佐竹先生の感想の通りだが、佐竹先生が芝居の神髄を掴むかどうかの大事な時期にさしかかっている。こちらにも精一杯のアドバイスを入れる。
密度の高い、充実した5時間。
う~ん、時間が欲しい!



■■【感想】 正智深谷高校演劇部

▼ 松井伽羅  女1c0209544_22111470.jpg私自身が本格的に若林先生に見てもらったのは初めてだったので緊張しました。
最初は演技をしているというよりセリフを言ってるだけで私自身もやっていて辛い部分もありました。でも、放物線や2フレーズ目・3フレーズ目をたたせることをしているうちにセリフが言いやすく、声も出るようになりました。
私の場合、おどろきがないですが、放物線をきちんと身に付けおどろきを生みだせるように今後の稽古では努力していきたいと思います。頑張ります!



▼ 佐竹純一  男1 顧問

c0209544_22111118.jpg今回はまず、舞台について、抽象性を重視し、シンプルですっきりした装置の配置に直していただきました。 私たちは、台本を読み稽古していきながら、上演に必要なものを全て配置してしまっていたのですが、それでは生活感が出てしまっていて、舞台であるビルの一室の「異様さ」が表現されなくなっていました。
それを直していただくと、必要なものだけが置かれたすっきりとした舞台となり、女の気持ちの象徴とも言える「ウェディングドレスを着たマネキン」も、目立つようになりました。
また、確かに「女の食事の置かれた机のあるソファーに座るのはさすがにおかしいかな…、おかしいんだろうな…」と薄々自分でも思っていました。その問題をソファーを増やして解消し、アリバイ屋の男が徐々にこの事務所に入り込んでいくようにするということにしていただきました。

演技についての直しは、まず相手役の松井さんについて、「オドロキ」「アレッ」がないことが指摘されました。ただ松井さんには難しいようで、他校の演劇部員さんのようには出来ないようでした。松井さんの演技の欠点は、私もわかっていたと思います。それを若林先生にきちんと指摘していただいたので、その欠点を私も松井さんも自覚することが出来て良かったです。
しかしオドロキは、演技のエネルギー、ガソリンみたいなものですから、ないと困ります。そこで若林先生は、松井さんのセリフが「部分的にではあるが、立っている良いセリフもある」ということを確認した上で、基本となる放物線、A、B、ABの講義をしてくださり、オドロキのない現時点は、とにかくセリフの2フレーズ目を、大きく言うことに特化して指導していただきました。
するとどうでしょう、松井さんは元々音感は抜群なのですが、とにかくひたすら2フレを立ててセリフを言っていく練習をして、それが出来るようになっていくと、セリフもどんどん自然に聞こえだし、松井さんの声も少しずつ大きくなっていきました。
「怒る」演技や、相手に反応した演技など苦手な演技がまだまだ松井さんには多いのですが、2フレ立てに特化した稽古をしていただいた結果、セリフがかなり言いやすくなったようです。それを糸口(呼び水)に、少しずつ感情もセリフに乗って、そして演技に一番大切な「オドロキ」も出していけるようになるのではないか…と今後に期待が持てる治療となりました。

その後は、装置も変わったので改めてデッサンをし直していただきました。そしてアリバイ屋である私の演技も直していただきました。

私の演技も、まだまだ、オドロキが甘かったようです…。放物線もです。まだまだでした。また、セリフの言い方、演技の仕方やデッサンに間違っているものも多々あり、それを細かく指摘していただき、私の演出・演技と先生の演出・演技との「ズレ」が検証できました。かなりズレはありましたけれど、それがわかってとても良かったです。

c0209544_22110673.jpgさらに稽古を続け、松井さんのセリフが立ってきたことと、私のオドロキや演技が正しい方向に向かったことがあったからでしょうか、私は稽古の後半、若林医院で治療された生徒さんがよく言う「壁がとれた…」「目の前が開けた…」そんな感覚を演技しながら体験しました。 これは私の演劇人生で初めての体験です。
その感覚は、どういったらいいでしょうか…「なんか無性に楽しい。わくわくする。セリフがどんどん言いたくなる(でもセリフは出てこないのですが…)」こんな感覚でした。(これが本当の「壁がとれた」感覚なら良いのですが…)
今までは松井さんと二人で一生懸命セリフを覚え、稽古も頑張ってきたのですが、反面わからなかったことも多々あり、二人ともモヤモヤしていたのでしょう…最近は行き詰まりも感じていました。しかしそのモヤモヤが晴れ、今後のやるべきことが若林先生のご指導によって示されたので、稽古後は私も松井さんとてもスッキリして帰ることができました!

教えていただいたことをきちんと吸収して、別役芝居を松井さんと一緒に成立させるよう努力を続けたいと思います!

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by tetsubin5 | 2016-03-23 21:37
2016年 03月 21日

◆学芸大学附属高校・演劇部  2016.3/20

c0209544_21290995.jpg【日時】 2016.3.20(日) 11:30~14:00
【場所】 学芸大学附属高校・講堂
【芝居】コイケユタカ・作 少年神社
【参加者】 佐竹(正智深谷)


■■【往診内容】

久しぶりの学芸大学附属の往診。
佐竹先生の車に同乗し、東京に向かったが、ものすごい渋滞にかかり、1時間半遅れで到着。
「3連休の初日は都内渋滞はあたりまえですよ」と言われ、超田舎モンの二人は消え入るばかり。

しかし練習はバッチリ。正味6時間の濃い治療となった。
練習量が足らないと聞いていたが、今まででは一番治療効果の出た往診となった。
時間が無いので、芝居を「なぞる平面」から「ドキドキする立体」に変換する作業にひたすら没頭し、そこから立ち上る芝居の線を紡ぐことに特化した。
学芸大学附属高校の皆さんの性格の良さと集中力の高さが、芝居をどんどん変身させていた。
結局はここが演出のカナメなんだなあと、改めて実感した。


■■【感想】 東京学芸大学附属高校のみなさん

▼ 浅田孝紀 顧問

今回は本当にピンチだったのを、若林先生に助けていただきました。ありがとうございました。3学期に入ってから今回の往診までの間、私がまともに部活にいられたのはわずか6回。そのうち4回は大道具作りの指導で、生徒が電動工具で怪我をしないよう、そばにいて指示するばかりで、演技は演出の生徒(1年生)に任せて、私は後でテコ入れするしかないなと思っていました。若林医院の日は、当然ですが全部を指導していただくことは不可能で、どこかに絞ることになります。ですので、医院までの間は直前の2回で全体を薄く上げるのが精一杯でした。そこに若林先生のカンフル注射。これで生徒がぐんと目覚めたように思います。あとは直前の合宿で頑張ります。

  ①「びっくりする(アレッ?)」
  ②「目を張る(芝居の線を太く)」
  ③「放物線(しゃくらない・相手にセリフを入れる)」
④「意識を外へ(左脳芝居から右脳芝居へ)」


この基本にして最重要な4つが配合されたカンフル注射でした。たとえば昨夏の地区大会用の練習でも、それ以前の1学期のイベントの時にも指導してきたことなのに、なぜかできない。2年生は、多くが昨年度にもご指導いただいていましたのである程度はわかっていましたが、1年生には知識レベルでしか通じていなかったのだなと反省しました。「やり方(演じ方)」を、「方法」として実行しようとするのが本校生の癖で、それはたとえば数学の問題で公式や解き方のパターンを記憶して試験を受けるような感覚に近いのです。これをやっている限り、「一通りのこと」はできたとしても、「思い出して段取り通りにやっていく」ことからは脱出できません。つまり「正解が決まっていること」は解決できても、「人を感動させること」はできません。それではいつまでたっても面白くなりません。「意識を外へ」向けない限り。

「脱・左脳芝居」! これをこれからの目標にしなければと、改めて思った一日でした。おそらく、「演技指導の時間がない」状態でも、顧問が焦らずに、短い場面や役者の出の場面を細かく時間をかけて指導すること、つまり、どこかで時間を贅沢に使ってトラアナで教えていただいていることをじっくりやることが、あとで生徒に任せる上でも大事なのだろうなと痛感しました。本当にありがとうございました。


▼ 2年 ワタル役
ご指導を受けながら演技をしていく中で、劇が舞台に向かって開けていくような感覚になりました。セリフを遠くに飛ばす、しっかりと気づき驚くなど、劇を立体にしていく過程を体感しながら学ばせていただきました。ご指導ありがとうございました。

▼ 2年 ユウカ役
ご指導ありがとうございました。短い時間でしたが、とっても楽しかったです。
私はここ数ヶ月、外からの評価ばかりを気にして、純粋に芝居を楽しむということを忘れていたように思います。今日、先生からのご指導を受けて、久しぶりに心から芝居を楽しむことができました。それが自分であれ、他人であれ、「感情が動く」と瞬間に立ち会えることが、どれほど素敵なことかを実感しました。
ありがとうございました!

▼ 2年 ヒロキ役
今回の演技練習中に若林先生が演技の手本を示して下さった時、先生の演技のエネルギーのようなものを感じたことが最も印象に残っています。そのエネルギーを受け取り、自分も演技でエネルギーを出したい、出そう、と思いながら練習に取り組みました。
また、ご指導をしていただいて、「いい演技をする感覚」を得られた気がします。そして、もっといい演技をしたい!という思いが強まりました。
先生にご指導いただいた貴重な経験を忘れないように練習に励んでいきたいです。ご指導、本当にありがとうございました。

▼ 2年 コトネ役
c0209544_21291325.jpgご指導をいただき、お世話になりました。ありがとうございました。私たちの演劇部の特徴として、「技術はそこそこあるが感動しない」ということがよく言われ、長い間の課題となってきました。私自身も振り返ればセリフの言い方や動き方などを頭で考えて演技することが一番になってしまっていて、まず自分の外側に驚くという原則については、ほぼ考えていない状態だったと思います。
今回ご指導をいただいて、演技というものが役者ひとりひとりにとってもっと自由で、楽しいものなのだと理解しました。完全ではありませんが、一瞬我を忘れて相手に集中できたような場面もありました。「芝居」の世界を少し垣間見れたような気がします。これが迫力や、面白さにつながっていくのだなと思いました。
これから本番に向けて、練習を通じてさらに理解できることがあったらいいです。
本当にありがとうございました。

▼ 2年 ソラ役
ずっと、「どのように動いて、どのようにセリフを言えばいいのか」考えながら、答えを見つけられずに演技していました。でも今回、若林先生には、その答えではなくて「道」を示して頂けたように感じました。ありがとうございました!

▼ 1年 ワタル少年役
自分の中で満足出来てなかったところも納得できるような演技ができるようになりました。練習をしていてとても楽しかったです。ありがとうございました!

▼ 2年 ユウカ少女役
今回ご指導頂いて、お芝居って楽しいと改めて実感しました。今までは今までで一生懸命やっていたつもりだったけど、可能性が広がったような気がします。それはいくらでも広げられるのだなということも感じました。若林先生、本当にありがとうございました!

▼ 1年 ヒロキ少年役
ご指導ありがとうございました!! 短い時間でしたが丁寧に分かりやすくご指導いただけたので、自分の演技の何かが変わったことをとても感じました。意識を外に向ける、驚きをしっかり出すというだけで自然な動きが出来た気がします。今まで「ヒロキ少年を演じていた自分」だったのが、舞台上では「ヒロキ少年」になれた気がしました。
この感覚を忘れずに今回のご指導を他の場面でも活かし本番に向けより一層頑張っていきます。本当にありがとうございました。

▼ 1年 コトネ少女役
今回直接ご指導頂いたことで、「相手に届く演技」というのがどういうものかということが実感として分かりました。自分で台詞が相手に届かないと思ったときには届いていないし、しっかり届いた感覚があるときは見ている側からも届いたと感じるのだと思いました。先生がおっしゃった通り、やはり左脳で考えて演技してしまっていることが多いので今回得た感覚を自分のものにできるよう頑張っていきたいです。

▼ 1年 エニシ役
指導されている人を見ていると、どんどん魅せられる芝居になっていくのがわかりました。ただの台詞ではなく相手に話しかけるようになっていくのが面白かったです。やっと芝居がいきいきと動き出した感じがします。ありがとうございました!

▼  1年 アサコ役
初めて若林先生にお合いして最初は緊張していましたが、私達に積極的に分かりやすく話して下さったおかげでリラックスすることが出来ました。先生が教えて下さったことは一度さは聞いたことがあるというものもあり、演技の基本の大切さやそこを身に付ける大変さが、自分なりにですが理解することが出来ました。今回教えて頂いたことを忘れずに立体感ある劇を皆で作っていきたいです。本当にありがとうございました。またお会いしたいです。

▼ 1年 ヨルコ役
若林医院を開催していただき、ありがとうございました。先生が手を加える前と後では部員の演技が全然違くて驚きました。全体的にエネルギーが増し、見ていて引き込まれるような芝居になっていてすごかったです。

▼ 1年 ヒルコ役
今までは頭でどこを立てる、どう動く、などを考えながら流れ作業のように台本をなぞるような演技をしていましたが、指導をいただいているうちに素の部分を舞台上で出すことが少しずつできるようになり、改めて演じることの楽しさを感じることができました。
また、同じ舞台上に立っている人との関係がはっきり意識できるようになり、本当に小学生に戻ったような気持ちになることができました。
今回学んだことを大切に、これからの部活動に積極的に活かしていこうと思います。本当に貴重な体験をさせていただいてありがとうございました。

c0209544_21362336.jpg▼ 1年 ユウコ役
若林先生方、先日は私たちのご指導をしていただき本当にありがとうございました。
一人ひとりに丁寧な指示があり、おかげで前よりも立体的な演技ができるようになりました。
「頭で考えて言うのではなく、空間を意識して演技をする」というのは、いざ実践に移そうとすると難しかったです。やはり練習あるのみということでしょう。
また、私は途中で抜けてしまったのですが、そのためにわざわざ昼休みを割いてご指導をして頂いたのには感謝してもしきれません。先生方のご厚意に応えられるように演技を仕上げ、良い公演にしたいです。

▼ 2年 音響
若林先生に指導して頂くのは2回目でした。前回同様、スタッフとしても学べることがたくさんあり、短い時間でしたが濃い時間を過ごせたように思います。見てる側でしかわからないこともあると思うので、引き続き部員で協力してお客さんを泣かせられる少年神社をつくりたいと思います。本当にありがとうございました。

▼ 1年 演出
非常に刺激的で、興味深い授業でした。彼らの演技がどんどん立体的なものになっていくのが手に取るように感じられ、この劇の新たな可能性を垣間見ることすらできた気がします。

▼ 2年 照明
私はスタッフで見ていただけなので、感覚的にどうなのかはわかりません。ですが、若林先生のご指導を受けた後、キャストが楽しそうに演技しているな、と感じました。また、演技がどんどん変わっていくのがわかり、演技しているのではなく、役になりきっている、そういう感覚をキャストも感じているのではないかなと思いました。

▼ 1年 音響
目の前でキャストの動きや反応が変わっていく様子をみて感動しました。どうすれば劇が変わっていくか少しではありますがわかったのでこれからに生かしたいです。ありがとうございました。



■■【感想】 佐竹 正智深谷高校・顧問

最初に「シーン7」の部分の演技を見せていただき、そこから先生の直しが入る。

「アレッ」と「目」を「ハ」ると、恥ずかしさが消える。
「セリフには必ず目的がある(誰に、何のために、どんな距離感でそのセリフを言うのか)」
「お客は役者と役者の関係を見る」
「思い切って(「思い」を「切って」)、相手に集中する」
「オドロキ」からの「不連続な動き」


などの処方が、具体的に行われました。
生徒さんたちはもともとの台本理解力や演技力も高かったのですが、当初の演技は役者同士の「繋がり」に欠けた「個人的」な演技の集まりでありました。
それが、若林先生のご指導により、役者がみるみるうちに組織されていき、最後は秩父農工のオリジナル版を見ているかのような場面が現出されました。

長年、先生の直しを拝見させていただき「わかってきたこと」は増えて来ました。ですが問題は「それが出来るか」ということです。
学芸大附属高校の皆さま、浅田先生、今日はありがとうございました。

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by tetsubin5 | 2016-03-21 11:42