演劇のお医者さん(若林医院)

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2016年 02月 12日

◆浦和南高校演劇部  2016.2.11

【日時】 2016.2.11(日) 10:00~17:00
【場所】 浦和高校・練習場(教室)
【芝居】コント親不孝
【参加者】 茂木(浦和南高) 阿部(川越高) 永井(本庄高) 林(進修館) 前橋(戸田翔陽高) 村上(南陵高) 大西(内谷中) 南陵高校演劇部7名 内谷中演劇部10名 鷲頭(浦和一女OG)
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■■【治療内容】

久しぶりの浦和南高校の医院。
主に1年生女子3人のコント芝居と2年生男子の長台詞を治療する。
1年生としては感性がよく、これからの可能性を充分感じた。
始める前は、「コペ転」というより、デッサンを含めて、芝居の基本に時間をかけることを覚悟していたのだが、予想に反して、どうしてどうして、最初から「コペ転」的アプローチをすることができた。
川越高校の時はキーワード「飛ばす」だったが、(私は当日になると別なキーワードが浮かんでしまうので)今回は「貼り付く」がキーワードになった。心を卵のような形と考えて、センター(C)の黄身が「左脳」(自意識)。役者は極力外側の殻(O)に気持を「貼り付ける」ことが必要になる。このC→Oへの生理的変換が芝居を魅力的にする鍵なのだ。

一つ残念だったのは、「コント用の直し」ができなかったこと。
コントは出来るだけテンションとテンポを上げて、ひたすら軽い精神でつくらないと笑いをとれないのだが、「芝居仕様の直し」に終始してしまった。でも、芝居の基本の方がたいせつなので、ヨシとしよう。

今回は阿部先生の演出のダメだしも出来た。とても魅力的な演出力をもっている人だが、惜しむらくは「点」に終始している。意識を演技者の内面が作り出す「線」にシフト出来ると、彼の演出力は恐ろしいモノになるはずだ。
実はトラアナとして最終的にやりたいことは、「演出」のダメだしであった。
そういう意味では、ある意味出発に立った感もして、いろんな思いがこみ上げてきた。

午前中は中学生10名ほど、午後は南陵の生徒7名ほどが、熱心に見学してくれた。
お陰で会場(教室)が終始笑いの渦に満たされた、素敵な治療ができた。



■■【感想】 浦和南高校

▼ 茂木美好 浦和南高校顧問

ここ4ヶ月、たった10分のコントに自分ではかなり頑張って演出つけてきました。それがほんの何時間かですごく良く変わっていって・・・(それは確かに想定内ではありましたが)勿論かなり悔しかったです。でも悔しがってても仕方がない。これをどう全体につなげるか、今部員もワクワクしていると思いますが、私もすごくワクワクしています。
c0209544_19312962.jpg春は別の作品をやるので毎日はできませんが、新入生の前で上演するまでにもっともっと良いものにしていきたいと思います。今日1番印象に残ったのは、台詞の面白さで笑わせるということと演技で笑わせることは違うと若林先生がおっしゃったことです。このコントは脚本に忠実にある程度形を作れば台詞の面白さで笑ってもらうこともできる(実際合同自主公演では笑ってもらえました)。でも、演技で笑わせていないので、最初に笑ってもらえないと、そのままずるずるといってしまう。今日の最初の通しは観客の多くが中学生だということもあり、とても真面目に熱心に観てくれたせいか、「笑う」という雰囲気ではなかったのかもしれません。それでも演技で笑ってもらえるように演出ができていたらもっと違う結果になっていたでしょう。このコントは4月新入生オリエンテーションの場で上演するつもりなので、今日以上にお客さんは真面目に、更には緊張もして観ていることでしょう。そこでしっかり笑いが取れるように、脚本に描かれた台詞の面白さでなく演技で笑わせられるよう頑張ります。
勿論、外側への張り付きとか目のみはりかたとか、かまぼことか、今日部員一人一人が身体で覚えたことは春のお芝居にも活かしていきたいと思います。


浦和南高校 2年 宮田
気持ちをCからOへ貼りつかせて直すだけで1年生のコントがどんどん崩れてどんどん変わってきて見ていても楽しいし、やっている人も楽しそうでした。また自分の長台詞も放物線を主に直していただき、先生の補助ありでしたがきれいに台詞が言えてきました。この1日でいろいろな刺激をもらってためになりました。これを春やその後にいかしていきたいです。本日はありがとうございました。また機会があればよろしくお願いします。

▼ 浦和南高校 1年 柳  音響
今回のキーワードは"張りつく"ということでした。 意識をC→Oに変えて、外側に集中する。どこの高校さんでもほぼ同じようなことを毎回言っていましたが、浦和南に合ったやり方をしてくださった今回は、より一層理解が深まった気がしました。
また、今回は多くの先生が来て下さり、川越高校の阿部先生にもデッサンをつけていただきましたが、多くの人が集まるとそれだけ多くの考えがあって、見ていてとても楽しかったです!!私は裏方志望なのですが、若林先生のご指導を見ていると、とても役者をやりたくなりました!
また機会があったらご指導お願いします!

▼ 浦和南高校 1年 澤田 父役
c0209544_19324842.jpg若林先生の直しを多くの人が見てその人達の感想も聞くことができて良かったです。阿部先生にも直しをしてもらい、親父が面白かったけど、なかなか出来ず難しかったです。親父のイメージが自分の中で定着してしまっていて知らないうちにイメージを変えられなくなっていることに気づきました!先生たちに言われて「めんどくさい」ということが分かりました!中学生の直しを見てすぐに出来ていてなんかうらやましかったです。もっとその演劇の中にいて、その世界の外にはりつけるようにしたいです。面白かったです。

▼ 浦和南高校 1年 原山  息子役
外に集中するということが改めて分かりました。相手にきちんとぶつける感じが、以前よりもつかむことができました。芝居の中で、今までつながっていなかったところがつながってさらにコントらしいコントになったし、やっていてとても楽しかったです。これからどんな劇になるのか、すごく楽しみです。良いものにできたらいいと思います。次はもっと長い時間やりたいです。また機会があったらよろしくお願いします。

▼ 浦和南高校 1年 丸山  母役

c0209544_19315973.jpg本日はありがとうございました。自分の周りの物に「はりついて」反応するということを意識するだけで、一気にお芝居の密度が濃くなったなぁ、と実感しました。劇前半のデッサンも変わり、これまで動きの少なかった部分の人物の感情の変化、驚きの対象がぐんとわかりやすくなり、役者としてもやりやすかったです。短い時間ではありましたが、とても楽しかったです。また機会があればよろしくお願いします。


■■【感想】 永井良介  本庄高校顧問

初めて治療の様子を拝見させていただきました。自分の中でも「こうできたらいいのになー」となんとなく感じていた要素が、若林先生の口や手から身振り手振りで言葉として、あるいは図として、形になって出てくることですごくスッキリしましたし、少し安心もできた1日でした。

患者の生徒さんは皆それぞれにどうにか吸収しようと、若林先生からのお言葉・自分の頭の中・舞台上の周りの役者たちのそれぞれと戦っている姿がとても印象的でした。演技の楽しさとか難しさってココだなぁ~!と思って見入ってました。 見たもの聞いたもの感じたものを、素直に受け取って反応する。これがいかに日常では自然に出来ているのに舞台上では出来ないことか!けしかけるポジションとして、どうやって自分トコの部員にそれができるのか、今日感じ取ったことをヒントにまた明日から試行錯誤していきます。



■■【感想】  村上 健  南稜高校顧問   
c0209544_17513710.jpg若林先生には以前にも本校にて演劇部の御指導をしていただきましたが、今回は短時間であったにもかかわらずより多くの学びがあったと思います。特に役者を「壊す」指導というものが難しくもあり、しかし劇を魅力的にするポイントであると感じました。セリフを言うこと、動作を起こすことそれ自体に意識を向けることなくいかに自然に振る舞わせるか・・・。今回学ばせていただいたことをしっかりと活かし、今後の指導に役立てていきたいと思います。



■■【感想】 林直子  進修館高校顧問

久しぶりに「若林医院」見学に参りました。午後から参加したので、中学生の方々の最終場面と、昼食後の「親不孝」、男子生徒の長ゼリ練習を見ました。若林先生の「放物線」理論、「左脳を捨て外側に張り付く」意識での演出は、演じる生徒が変われば一人一人台詞の言い方は微妙に違うものの、何だかとても普遍性があると思わされ、納得させられます。短い時間でも、確実に変わっていく生徒の演技が印象的でした。浦和南の生徒さん、皆素直で一生懸命に演技をしているのを見て、自分もまだまだ頑張らなければという気持ちになります・・。また、「親不孝」は私も部活で何度か使いましたが、新たに「コントの作り方」を教えられた点がたくさんあり、勉強させられました。ありがとうございました。
それと・・今回は本庄の永井先生にも参加していただくことができ、何より嬉しいことでした!

 

■■【感想】 大西  内谷中学校 顧問 

c0209544_19321475.jpg中学生は、「内面から出ている感じがしました。」「役をよくとらえていて、自然な感じがしました。」と感想を述べています。拝見していて、生徒さんたちが先生のご指導の意図をとらえ、直ぐに演技に反映させられる能力の高さと柔軟性を感じました。午前中だけでも、息子が帰ってきて、緊張感が高まっていく感じがどんどん出てきて、素晴らしかったです。貴重な体験をさせて頂き大変有意義な半日となりました。



■■【感想】 
鷲頭  高校演劇OG

出来上がった芝居を見るのは楽しいことですが、芝居が出来ていくところに立ち会うのもまた、楽しいことと思いました。
私が茂木先生と共に演劇部員だった頃、こんな風に教えていただける場があったならと、今更ながら嫉妬心が生まれたことを白状します。
ありがとうございました。


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by tetsubin5 | 2016-02-12 14:43