演劇のお医者さん(若林医院)

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2012年 01月 31日

■キラキラ雲南高校演劇フェスティバル

c0209544_23204524.jpg【日時】2012.1/28(土)29(日)
【場所】島根県雲南市木次経済文化会館チェルヴァホール


■■【往診内容
▼二日間、演出ワークショップのため、島根県雲南市に出向いた。
行き帰りの日を含めると、都合4日間の旅であった。
日本海側の豪雪予報に脅かされて、ひやひやのフライトであったが、出雲空港には思っていたほどの雪は無かった。私の地元、埼玉の秩父の方が却って雪は多いくらいだ・・・。

▼日程は以下の通り。それぞれ中国大会で選ばれた上位4校を、2校ずつ発表。それぞれ2番目の学校上演後に、それをそのまま「若林医院」の治療の対象にしてワークショップをした。
どの学校も、芝居への向かい方が素晴らしく、これからのノビシロに期待が大であった。

●●●1月28日(土)
▼13:00【上演】~岡山県立倉敷鷲羽高等学校・多賀絵里奈/作「小汚いあるアパートの日常
▼14:20【上演】~島根県立三刀屋高等学校・亀尾佳宏/作「ヤマタノオロチ外伝夏の全国大会出場予定作品
▼16:00~18:00【演劇ワークショップ】~【芝居】「ヤマタノオロチ外伝」
この出雲に伝わる「ヤマタノオロチ伝説」をもとにした芝居。しっかりした作りで、さすが全国大会に出場を決めた作品。アンサンブルも雰囲気もなかなかいい。
しかし「伝説としての話を聞かせてもらった」という感が強く、観客がもう一つ感情移入できる深い表現が不足していたように思う。全国大会に向けて、もう少し構成に深さとボリュームが欲しいところか?
演技も様式的で類型的な動きが多く、遠くの世界を覗いている感が否めなかった。佇まいや存在感ががらり変わるほどに、もう少し役者の心(イメージ)を豊かに膨らまし、リアルな表現を追求して欲しかった。そうすれば昔からの伝説が、もっとイキイキとこちらに立ってくるような気がする。
私の直しも、結局そういう点に絞って行った。なにせ時間が限られている。一部を詳細に直して、もしOkなら、それを他のところに普遍化してもらいたい思いで、二人の役者の出のところを中心に直した。
う~ん、リラックスを深くして、イメージを解放するまではいかなかったかな?
でも、三刀屋の生徒さんは必死に食いついてきてくれた。イイ感じのワークショップになった。
まあ、これからの練習の一つのキッカケにしてもらえたらありがたい限りだ。

(↓三刀屋高校演劇部・夏の全国がんばれ!)
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●●●1月29日(日) 
▼12:00【上演】~鳥取県立米子高等学校・大和屋かほる/翻案・脚色「AREA31」 W・ゴールディング『蠅の王』より
▼13:20【上演】~島根県立安来高等学校・畑澤聖悟/作「修学旅行春の全国大会出場予定作品
▼15:00~17:00 【演劇ワークショップ】~【芝居】「修学旅行」
前日のワークショップで使った以下のキーワードをあらかじめホワイトボードに書いて臨んだ。
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  「エネルギー、関係、差、芝居の線、芝居の中心、中心は外、アレッ、梅干し、見かけ」

しかし、このキーワードを駆使して、片っ端から演出術を具体的に理解してもらうには時間が足らなかった。
安来高校の「修学旅行」は自然な物言いで、明るく楽しい空間をつくっていた。
しかし、前日と同じで、「関係を紡いでいく」作業をもう少し粘っこく練習すると、ずっと芝居が観客席に膨らんで来るはずだ。もっと笑いも取れるはず。わざとらしいコミカルな動きやセリフはいらなくなるはず。
結局「先生の入り」の5、6分程度の場面を1時間かけて直した。
みんな初めて出会ったおっさんの指示に、とても素直にしたがってくれた。
短かったけど、私にとってほんとに楽しい時間になった。

(↓安来高校演劇部・春の全国がんばれ!)
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■■【感想】 by鉄びん
このフェスティバルは、「キラキラ雲南高校演劇フェスティバル実行委員会」主催のもの。島根県の文化補助を受けてるとはいえ、公演に関する費用のいっさいはそこから出ていると聞いた。なんと羨ましい企画。おまけにチェルヴァの係の人達はすべて若い。年のかさんだ私みたいなうるさい年寄りはいない。いろいろ頼むとすぐ動いてくれる。おまけにワークショップが終わった翌日は、空港までの道すがら、舞台監督の松浦さんが、出雲大社まで案内してくれた。
木次の町を東京の下北沢のようにしたいとのこと。
こんな事業が、関東にもあったらありがたいのに・・・・。

(↓参加校顧問とチェルヴァホールの方々)
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by tetsubin5 | 2012-01-31 23:04
2012年 01月 20日

■秩父農工科学高校演劇部

c0209544_2315811.jpg【日時】2012.1/20(土) 16:30~20:00
【場所】清心館
【芝居】横内謙介/作「無邪気

■■【往診内容】
▼いやあ~、農工の若いエネルギーがまぶしい。
さすが小池先生の指導のもと、芝居への向かい方もまぶしい。
▼ただ、1週間後をに控えた自主公演の本番を考えると、堅い、固い。
もう巧い下手などは度外視して、もっと役者の快楽をどん欲に求めた方がいい。
そのためには、自分を忘れて、目の前の者や事柄に、素直に驚けばいい。
そうして出てきたノリや心のテンションでチームを組めばいい。
一挙に楽しくなるはずでっせ~!

   

■■【感想】 秩父農工・顧問  コイケユタカ
▼仮上演(ゲネプロ)は、役者に新鮮な驚きがなく、頭で考える間が入って、よろしくない一本でした(+_+;)冬休みに「育て直し」を頑張ったことが、役者の頭を理論理性で一杯にしてしまったのだと思います。顧問の責任だなぁ、と反省しながら観ていましたが、それだけに師匠の直しがテキメンに効くのでは?と思いました。
 稽古が始まると予想的中で、驚きのエチュードから芝居に入り、瞬く間に役者は新鮮さを取り戻し、表情や瞳まで輝き始めました。サスガ!
▼同じ内容を自分が指導してもこうはならないと思うと、その違いを見極めなければ!と切実に思いました。それで今回一つ悟ったことが、若林先生ご自身がワクワクして、楽しんで、驚いて、エネルギーを噴出しているのだ、ということ。それが役者に伝染して、現場が一挙に息づき始めるのだ、ということです。
 もちろん自分も立ち稽古は楽しんでますが、溌剌と稽古を仕切り、役者をその気にさせていくあたり、全く敵いません。演出をしている若林先生ご自身も、とっても若々しく(失礼!)生き生きと輝いていおりました(^^)
▼テクニカルな部分では、やはりもっと声の「響き」を信じて、そんなに声を張らせず、低めを使った方がいいと思いました。このあたりは掴みかけていたつもりでしたが、「もっとだったなぁ」と。自分の不安感から、つい張らせてしまっていたのだと思います。それが結果的に役者に不要な緊張を、特に肩・首に力みをもたらしてました。典型はオヤカタ・ヤスイあたりですが、全員あてはまることで、大きな収穫でした。
▼一週間後にいよいよ自主公演。中には群馬、東京、長野など遠方から来てくれるお客様もいます。今回の往診を無駄にすることなく、精一杯の舞台でお客様に応えたいです。
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■■【感想】 ヨロズ役 上野陽香
▼昨日は忙しい中来ていただいてありがとうございました。私は、エンディングと長台詞などを直して頂いて1つの台詞の中で低い所と高い所で差をつける事が出来て、本当に低いところを使うことが楽に感じることが出来ました。
私は台詞がよく聞こえなくなってしまうので低い所をもっと使ってお客さんに
聞こえやすいようになりたいと思います。また、本当に驚く事が出来るように
1つ1つにびっくり出来るようにしたいと思います。本当に昨日はありがとうございました。

■■【感想】 ホオズキ役 星野
▼先生に指導していただいた時間は、自分にとってとても濃い時間で勉強になるものがたくさんありました。
今日の小学生公演では昨日指導していただいた驚きや感情などを大切にしていこうと思います!
またお時間があったら若林先生の立ち稽古をやりたいです! 昨日は本当にありがとうございました!

■■【感想】 島崎 拓哉
昨日は本当にありがとうございます
自分は少ししか稽古出来なかったのですがとても為になりました。

c0209544_10372171.jpg■■【感想】 島田優
。私の低い声を活用することを完全に忘れてました。
昨日の稽古で初心に戻った感じで楽しかったです。
残りわずかなので、のびるよう頑張ります。

■■【感想】 演出・深田あかり
短い時間でしたが、メンバーにとってすごく楽しい稽古になりました。
低い声使ったり、本当に驚いて、自主は気持ちの入ったものにしたいです。
自主は若林先生来れないそうですが、自分達で悔いのない自主にするので心配なさらないでください!

■■【感想】 テンガイ役 浅見里菜
▼自分のなかの課題を再確認できたというか、指摘していただいてこれは直さなきゃいけないなと思いました。今日西小の公演が終わったあとコイケ先生に昨日の一本よりよかったと言ってもらえることができました。若林先生に見てもらえたおかげなのかなと思います!!
昨日は本当にありがとうございましたこれからもがんばっていきたいと思います

■■【感想】 包丁婆役の中村
楽しむことをわすれていた私にとってとてもいい稽古になりました。
21日の西小公演は低い所も使えて、昨日よりも上へいけた気がしました。
ありがとうございました。ぜひまたお願いいたします

c0209544_1039436.jpg■■【感想】 内田仁美
「本当にびっくり」がいつもキーワードでやってて、若林先生の直しの時間はあっという間に過ぎちゃって、とても濃くてめちゃめちゃ楽しかったです!
今回の自主公演は若林先生が来られないということなので、寂しいながらも、若林先生がよく言う、やあってやるよ!!!ってかんじで、無邪鬼のメンツで頑張っていきたいです!
私、変態じゃないですけど、若林先生に抱きしめられたときめちゃめちゃ嬉しかったです///
昨日はほんとにありがとうございました! また次の芝居でもよろしくお願いいたします!!!!!

■■【感想】 ジャノメ役 福島成美
▼いつも残業で言ってた『つねに驚く』と言うことがまだ出来ていなかったなと思いました。あと、『低い所から出る』ということです。練習の時は出るのに本番になっていざ出そうとすると高い声になってしまう、ということがあっていつもあんまりなっとくのいかない演技になっていましたが若林先生から『最初のセリフを低くするとだんだん使えてくる』というのを教えてもらい、西小公演ではいままでで1番いい演技ができました!
▼約1時間半の稽古でいろんなことを知りとても充実した楽しい稽古が出来ました。やる側もみてる側もすごい勉強になり無邪鬼にいい刺激をもらいました。来てくれてありがとうございました。

c0209544_1040748.jpg■■【感想】 市役所の職員役 大森まさき
「低いところからはじめる」っていうのを教わってから、一気に長ゼリが楽に、しかもナチュラルになりました。
お陰様で秩父西小はお客様80人越えの大成功に終わりました。
自分的にもかなり楽しめました。是非ともまたお願いします。
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by tetsubin5 | 2012-01-20 22:49
2012年 01月 06日

■秩父農工科学高校演劇部

【日時】2012.1/6(金) 17:30~18:15
【場所】清心館
【芝居】横内謙介/作「無邪気
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■■【往診内容】
▼農工の自主芝居。1年生がイキがいい。イキがよすぎて、頑張りすぎか?
でも練習すればみんな伸びそう。
でも本番が近いので、「育て」だけだと時間が無くなる感じ。「育てる」意識を持ちながら、「さばいて」いかないといけない時期ですな。しかも「演じることの快感」を失わないように。
▼もしかしたらこのメンバーのこの時期の芝居の直しが一番大事で、しかも難しいのかもしれまへんな。そのためには、もうバカになって、1にも2にも、「驚き」「アレッ」を舞台上に振りまいていけばいいのだ。
▼今日は都合で短い付き合いしかできず、ゴメンでした。
でもつぎの農工を背負って立つ人達の演技が見れて新鮮でしたよ~。

■■【感想】 主人公の無邪鬼のヨロズ役の一年、上野はるか
▼今日は来てくださってありがとうございました。
先生が稽古で言ってくださったことで、今日の稽古は
演技をしている事を忘れて素直に驚けたり焦ったり感情を出すことができました。
また、セリフが落ちてしまって、それも感情をもっとつくることでたったりすることが少しでも出来たので良かったです。
▼今日、先生から教えて頂いたことを全部に活かせるようにしようと思います。本当に今日は忙しい中ありがとうございました。

■■【感想】 吉岡役の一年、島崎拓哉
▼今日は忙しい時間のなか、来てくださってありがとうございます。
今日直していただいた所を別の所にも活かせるようにします。

■■【感想】 秩父農工・顧問 コイケユタカ
▼昨日は「お年玉」のように嬉しく有り難い往診、ありがとうございました!
いや~短時間でも極上のレッスンでした。
若林先生ほどワクワク楽しくはやれてなかったなぁと改めて痛感です。

▼本番前ではありますが「3週間」あるし、冬休みは1日練ができる最後のチャンスなので、けっこうガシガシ稽古つけちゃってました。それでも自分的には70%くらいで、あと30%は流すというか、アキラメというか・・・。なので、役者には若林先生の演出がめちゃめちゃ快感だったと思います。

▼以前先生が喩えてらした
「ガソリンを供給せずに車を走らせているような・・(でしたっけ?)」に、また近くなっちゃってたかな?そこまでひどくはなかったかな?
あと、「育て」を焦っちゃいかんな、とも感じました。こっちが成果を見たいと焦ると、必ず役者に伝染しますね。「待ち」、大切ですねぇ。
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by tetsubin5 | 2012-01-06 21:38