演劇のお医者さん(若林医院)

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2011年 01月 24日

■秩父農工科学高校演劇部・「少年とピルトル」

【日時】1/22(土)23(日) 
【場所】秩父農工・清心館
【芝居】西田シャットナー/作「少年とピルトル」
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■■【治療内容】
1/22(土)~照明、音響入れての本番通りの「通し」をみる。
文化祭公演(11月)では、かなりうけて、良い芝居だった由。期待してみたが、ちょっとヤバイ感じ。
自主公演は秩父市民会館ホール。もともと体育館だったものを改築したので、反響が最悪のホール。ただでさえ声も演技も大きく拡大しなければいけないところだが、このままでは成立しないかもしれない。
しかし、時間がない。治療には大きく分けると2つがあって、「病魔の根っこから直す治療」と、とりあえずの障害を取り除き痛みをとる「応急治療」の2つがある。
もちろん今回は「応急治療」を施すしかない。しかしそれにしてもかなり病気が進んでいる。
本番は1週間後。私の治療を持ってしても間に合わないかもしれない。
とりあえず、次の日の半日だけは治療時間として確保してもらった。
すべては明日だ。

1/23(日)~14時から結局20時までの6時間を治療に費やした。
ほとんど
①声とセリフの矯正
②芝居のポイントを矯正しながら、血液を流し、いきいきとさせる。

の2点。
1年生がほとんどなので、ひたすら場を明るく楽しくしながら、「何とかしないと」という焦燥感をひたすら白衣に隠して、治療を続けた。最低限の患部は治療したので、その効果は出てきたものの、なにせ「応急処置」である。本番までの1週間で、もとに戻ってしまう恐れもある。
もうあとは「少年神社」で全国出場を決めた顧問の小池先生の力にかかっている。
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by tetsubin5 | 2011-01-24 23:47
2011年 01月 17日

■第46回関東高等学校演劇大会・秩父農工/浦和北

【日時】1/14(金)15(土)16(日) 
【場所】浦和北高校・練習場、埼玉芸術劇場、上峰コミュニティーセンター
【芝居】浦和北高~越智 優/作「さよなら小宮くん
     秩父農工科学高~コイケユタカ/作「少年神社
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■■【診察内容】
1/14 16:30~18:30 浦和北高練習場/浦和北「さよなら小宮くん」▼写真上左
      19:30~20:00 芸劇/秩父農工「少年神社」▼写真上右
      20:15~21:30 上峰コミセン/秩父農工「少年神社」
■■【カルテ及び所見】
本番前の上げ。観客の目に触れる大事な「見かけ」を、出来たら上演現場で、しっかりつくらないと、今までの練習が無駄になってしまうことがある。
ロブ~喉台詞の除去
テンポ~時間内に入れるためだが、しかし結局は「バカ間」が修正され気持ちの良いノリが出てくる。
セリフ立て~観客に大事なセリフを入れる調整。
リラックス~最終的にここに収斂する。役者を解放し、演出過多になって凝ってる芝居を役者のものにしてあげる。

2校ともこれを出来るだけ修正するように務めた。
一皮剥けて、とりあえずは見る間に違う芝居になった・・・。

■■【患者の追跡】~第46回関東高等学校演劇大会・上演 埼玉芸術劇場
▼大会1日目 1/14  ラスト18:10~19:10 浦和北高上演
▼大会2日目 1/15  ラスト15:30~16:30 秩父農工高上演

2校とも、それぞれ素晴らしい芝居だったぞなもし。役者は自分の言葉でしゃべり、しっかり深く観客を掴んで、本来の演劇が持つ快楽を表出していた。ドクターの治療をはるかに越えて、もうドクターなど必要ない、自立した芝居になっておった。

▼大会結果
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秩父農工科学高校が最優秀で全国大会の切符を手に入れた。
浦和北高校は優良賞

浦和北は優良賞だったが、講評では「素晴らしい完成度」と言われ、充分入賞できる力を持った芝居だったとドクターは思っている。地区大会頃の芝居と今では、子供と大人くらいの成長があった。もうそれで十分だ。

ちなみに嘗て2度ほど往診をしたことのある群馬の前橋南高校が優秀賞1席で、農工と共に全国大会に出場が決定。これも文句なくいい芝居だった。もう私の往診など必要ない、健康体になっていた。嬉しい限りだっぺヤン。

■■【往診感想】① 浦和北高 小宮君役 富士縄
▼改めまして若林先生、今まで本当にありがとうございました。一生の宝となりました!
思えば、4月の初めてお会いした頃から、関東への道をつけていただいたような気がします。
全国に行けないのは残念ではありますが、幕が閉まったあと、笑顔で終われたので良かったです。あの1時間が本当に楽しくて、幸せでした。私達2年の代表作がこのような形で終われて本当に良かったです。先生には感謝しても感謝しきれません…
まだ終わったという実感がありませんが、なんだか心にポッカリと穴が開いたような気分でいます。

▼思えば若林先生に半年間も一つの作品の直しをしていただいたのですね。これは、とても貴重なことで恵まれているな、と思うのと同時に若林先生に心から感謝したいです。
半年間、台詞に高低をつけることで差をつける、台詞を落とさないで相手に入れる、目を張る、リラックス、台詞をV字にしない、そして演劇は格闘技だということを教わってきました。
半年という長い期間でも直されるのは同じこと、そんな単純なことがとても難しく、理解はしているけど体がついて来ないという状態でした。私は直し当初、若林先生に言われたことをきちんとこなそうと無意識にも頭で整理してやっていたような気がしますが、どんどん先生に直されて考えている暇なんてなくなって、本当に感じるまま、本能で演じることができました。
▼さらに私個人が特に言われ続けたリラックス。固いと見ている人も固くなってしまうんですね。まだ完璧ではありませんが、少しずつ抜けて来たような気がします。

▼若林先生には私達だけでは見えなかった線のその先にある楽しさを見せていただきました。
先生と過ごした時間はとても楽しかったです!ありがとうございました!!
どうか、今後も浦和北演劇部をよろしくお願いします。

■■【往診感想】② 浦和北高 演出 大木菜々子
▼本番は地区、中央ときて1番良いお芝居が出来たと思っています
関東大会の全身がゾクゾクとする感じが忘れられない体験となりました
言い方は悪いかもしれませんが終わってみれば次への良い踏み台になったと思います
▼「さよなら小宮くん」の直しに足を運んでいだだき六回…でしょうか
本当にこれだけ時間を割いていだだいて感謝しています。
若林先生が教えてくださった濃縮した一滴一滴はとても魅力的で、私の演劇の視野は広がりました。
半年以上劇と付き合って、今まで見えなかった事が見えてきて、本当に濃い半年でした
▼まだ私は少し終わった感じがしなくてポーッとしていてあんまり感想もまだ思いつかないのですが、一年生をはじめとして次の劇へのエネルギーが着々と溜まってきています
以前よりもグンとアップした(したい)私達のために、時間が許すようであればまた是非!

■■【往診感想】③ 秩父農工科学高 ユウカ役 明石美樹
▼若林先生の直しは毎回流れるようにしてあっという間に終わってしまいます。
まず呼吸法(ロブ)から始まり、目を張ることなど基本的な事を再確認してからのセリフ直し。
▼若林先生が「おい、与太郎」と言うと誰も居ないのに本当に居る気がしてたまらなかったです。
若林先生は『本当に言えばいいんだよ』と言っていましたが舞台に立つと堅くなってしまい、それは簡単にはできなくなってしまうんですよね
そこが頭ではわかっているのに考えすぎて出来なくなっちゃって、、、難しい。
▼若林先生の言う台詞をオウム返ししてる時はすごい言っていて気持ちいいし言えてるなって感じます。
若林先生がいないときにいかに直しで言われたことを習得して自分のものに出来るかが1番の課題じゃないかなと思いました。
▼若林先生の直しを受けるのも現役ではもうないと思いますが全部本当に面白かったです。
まだまだ若林先生を頼ってしまう事がありそうですが、ひとまず、長い間に渡ってありがとうございました!
また機会があったら若林先生の直しを受けたいです!!

■■【若林医院/ドクター通信2】
●若林医院を開業して3年が経とうとしております。今一つの区切りを迎えてる感じがいたしやす。
患者さんも少しずつ増えて、一方往診の治療の効果が上がり、立派に社会で活躍している患者さんも出てまいりました。ドクターとしては、まあ、医者冥利に尽きるというものでありますな。

●いろんな芝居があって、それぞれその魅力は多種多様であります。しかしいろんな患者を診て判るのですが、結局「関係不全」という病気が一番多い。見かけ上、大きな表現をしていても、「関係不全」だとやがて人間のイキイキとした、エネルギーがどんどん枯渇していく。この病気は自覚症状がないので、恐い。
しかしいったん「関係」という薬を調合して与えると、途端に患者の中に本来ある生きるエネルギーが少しずつしみ出してくるのでありますな。

●そうなんですな。医者といっても病気を治す事は出来ない。出来るのはただ患者が創り上げてしまったストッパーをはずし、患者が本来持ってる生命力を出させてあげることだけなのかもしれないですな。
言葉が相手に入ると気持ちいい。相手はドキドキする。二人は繋がる。
これだけのこと。これを私は3年間やってきたような気がいたしやす。
手前勝手な見方かもしれへんが、関東大会の芝居をみて、不十分ながらこれが出来ていたのが、上記の3校だったような気がするんですな。
審査結果とは別に、また観客の笑いの量とは別に、その上演現場に現出するある深み、ある質があったような気がするのです。
まあ、ここを信じられるうちはもう少し医院を続けてみようと改めて思っておるのであります。

●ところで、往診とは別に私は3つの出張診療所をもっていて、そこに多くの入院患者を抱えております。
しかしお金がないのでそれらはすべて借家でやんす。
ところが今度
地元秩父に自前の診療所ができることになりやした。
春頃には使えそうでおます。
2月からは5カ所で患者さんが私の往診を待っておりやす。
いよいよ若林医院の第2期目に突入でありますな。
ゴホ、ゴホ。あ、やべ、インフルかな・・・・?
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by tetsubin5 | 2011-01-17 10:47
2011年 01月 09日

■浦和北高校演劇部

日時】1/8(土) 9:00~20:00
場所】浦和北高校・練習場
芝居】越智 優/作「さよなら小宮くん」
見学参加】阿部哲也(上尾南) 小宮正三(城北埼玉) 茂木美好(浦和南) 山口寛子(浦和北)  田村安弘(浦和北)  浅田孝紀(学芸大附属)東村ゆりか(松伏)  田窪誠郎(大宮北) 吉原功(草加南)  恩田崇史(久喜工業) 大石敦子(松伏) 林直子(深谷第一)
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■■【治療内容】
●いやあ~、10時間以上ぶっ通しでやりました。みんなよくついてきてくれたっすね。
どんな等身大の芝居でも、芝居であるからには「非日常的なエネルギー」を出さないとイカンなのです。
それを出すヒントを10時間出し続けました。少々乱暴なところもありましたが、くれぐれも気持ちをワクワクさせて、「格闘技」で女性芝居を乗り越えていって下さい。
●39才のこちらのエネルギーを全部皆さんに置いてきました。後は皆さんの気持ちと工夫です。


先生方の感想はブログ【劇団トラアナ】にアップしてありまっせ~!
■■【感想】富士縄(小宮役)
▼今日は、最後まで直していただきまして、ありがとうございました。
今回もやはり台詞の波を何度も指摘していただきました。若林先生に初めて直していただいた時は私が喋る度に直されていましたが、回を重ねるうちに指摘される回数が減っていき、ちょっと嬉しかったです。
さよなら小宮くんとは、7ヶ月付き合ってきていますが、7ヶ月経った今でも、感情や言い方などを頭で考えてやってしまっている自分がいて、本当に身体の中から発せられる台詞はどこにもなくて…
▼今回先生と一緒にやっていて、何度もゾクゾクする、なんていうか、お腹の下あたりがムズムズする台詞があり、ものすごく楽しかったです。気持ちがいいって、こういうことなんですね。
▼まだまだ悩んでいる最中ですが、今日の稽古で何かを掴みかけているので、もう1踏ん張りして放物線の一線を超えていきます!そのために、役者は演出に与えられるだけでなく自分からも繰り出していかなければならない、とあらためて思いました。個々人でしっかりシャドウをしてきて、残り2日間を無駄にしないように整理して完成させていきます。 今日は本当にありがとうございました!



■■【感想】鈴木あかり(尾田サトシ役・目玉)
▼私は、とてもジミーに憧れます。心でぶち合うことのできるその人が、羨ましくあり、尊敬します。
ジミーの繰り出すエネルギーのパンチが対戦相手にぶち当たったときに、それが弾けて、四方に輝きを撒き散らす様が、今日、若林先生の話を聞いていて目に見えるようでした。
▼舞台で輝く方法を知りました。
まさに、演劇は格闘技の世界でありました。
この劇のあらゆるエネルギーを強いパンチにして、お客さんにぶつけたいです!
ありがとうございました!


■■【感想】田村(顧問)
▼今日。ほんとにありがとうございます。わたしのこころのくもりがようやく晴れました。冬晴れの空。あとはもう吉幾三です。こんなしあわせどまんなか。無我夢中です。59分の演劇の53分にきました。一分一年、一日一生。楽しく愉快に、エネルギー全開、風船パーン、どっかーん、さっちゃんさっと、体でもって、みんなの、さよなら小宮くん、かんばります
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by tetsubin5 | 2011-01-09 13:57
2011年 01月 07日

秩父農工科学高校演劇部

【日時】2011.1/4(水)、7(金)  10:00~20:30
【場所】秩父農工・清心館
【芝居】コイケユタカ/作「少年神社
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■■【治療内容】



■■【感想】萩尾みさり
▼あたし達は、形で稽古していたので顧問の小池先生に頼りっぱなしだと改めて感じました!!!!
形だけだと、セリフは立たないし、相手にも入らずで、自分でもしっくりしないでいつもセリフを言ってました
▼あと、台本をしっかり読んで今自分がどんな気持ちで誰にセリフを言うのかってのが、ハッキリ自分でも理解できていなかったってのも、今日わかって、小池先生任せにしていたなと、感じこれから自分達でもっと、どんな気持ちかとか考えて稽古してきます!!!
▼みんな前よりも、気持ちでセリフが言えているので、自分負けないように若林先生に治していただいたところをシャドーして、残りわずかな練習をムダなくやっていきます。
今日は本当にありがとうございました。


■■【感想】茂木隆泰
▼今日はありがとうございました。若林先生に来て頂いて始めに書いた日程表を見た瞬間に気持ちが引き締まりました。
▼練習に入って5分間台本を読んでみたらこんなに気持ちの幅があるんだなと思いました。台本を見てあんなにワクワクするとは思いませんでした。
▼午後になって通しながらの直しはとてもスッキリしたセリフが出てめちゃくちゃ嬉しかったです。
このまま関東と自主と今日以上の芝居に出来るよう頑張ります。


■■【感想】明石美樹
▼若林先生の直しをごく僅かではありますが3年間受けて来ましたが、年が変わるごとに直しの内容のレベルが高くなっているなと感じました。レベルが高まるに連れて難しくなるから教わる側はついて行くのに必死でした。そんな中今年の1年生はちゃんとついて行ってたのですごいなと思いました。
▼レベルが高いとはいえ先生の話す内容は1年の時から聞いたことのある基本的こと、あたり前のことが大部分を占めてるんですよね。でもその“相手に本当に言う”普通のことがすごい難しくて…
台詞のボロボロさにはへこみました;; 私は典型的な頭で考えてしまうタイプだから“脱ぎ捨てる”が鍵だなって思いました。
▼今日の練習で幾つもの「あっ、これいいな」っていうのを掴めた気がします。
先生の言ってた通り掴めたものを離さないように、忘れないように練習したいと思います。
▼今日練習は学んだな~って感じの1日でした。また明日からもっと頑張ろうとやる気が漲りました。
今日はとっても濃い1日になって良かったです。先生もお疲れの中来ていただき有り難うございました。
本番まで時間が無いですが、いけるところまで頑張りたいと思います。
本当に今日はお疲れ様でした。

■■【感想】深田あかり
▼今日はありがとうございました!
3日前には、あまり直していただけなかったので今日とても良かったです。
今日は台本をもう一回読み直すという基本的だけど、全然やっていなかった事だったのでなんで今までやらなかったんだろうと思いました。
▼これは来年、後輩にも伝えますセリフ一つ一つに気持ちを入れてこれからの練習も頑張ります。
今日はありがとうございました
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by tetsubin5 | 2011-01-07 14:03