演劇のお医者さん(若林医院)

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2010年 04月 25日

■浦和北高校演劇部~芝居の直し

【日時】4/24(土)9時~18時
【場所】浦和北高校合宿所
【芝居】白壁裕/作「フラスコ・ロケット」
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●芝居の直しの条件はすべて変数だ。芝居の進度。役者の感度。モチベーションの深度。台本の善し悪し。練習場の環境など、いろいろ。私の体調さえも変数だ。しかもそれが刻々変化する。
その中で、始めて出会った人達の中身を変化させていく作業は、考えてみると果てしないものがある。
しかしそれをいったん引き受けて、練習の場に身を晒すと、そんなに難しいことはない。後は私の中の「無意識」が勝手にすべての変数を計算し、瞬時に私に治療の方法を教えてくれる。
後は若者達と呼吸を合わせればいいだけ・・・・。

●浦和北の生徒さんとの時間はあっという間だった。
朝9時から夕方の6時まで、一挙に終わった。夜秩父で劇団天末線の集まりがなければ、9時ぐらいまでは出来た感じだった。楽しい9時間だった。
1日あったので、芝居の基本レクチャーから始まって、どれだけ一人一人の型からの開放ができ、演じることの本当の快楽を手に入れるかをその目的にした。芝居への向かい方が一挙に変えられて、いま戸惑っているところだろうか?みんな素晴らしい感性を持っていた。「気」を外に向け、この感性を充分生かせればスゴイ芝居をつくれる人達になると思う。

c0209544_17543560.jpg■■【感想/富士縄英里・部長】
今日は稽古ありがとうございました。
相手・外に気を送り、驚くところはしっかり驚いて、シャクリ台詞を自然な感じに言えるよう、これからの1週間しっかり練習してやり込んで行きたいと思います。
今日はとても楽しくて、もっと練習したい!と思える稽古で、「演劇って、楽しいな」と強く思った1日でした。
先生から教わった事を身に吸収し、春、秋の地区大会とつなげていきたいと思います。

■■【感想/寺脇千恵・演出】
今回教えていただいた基礎を応用して本番に活かせるようにしたいです、いえ、します!
今日は本当にありがとございました!たった1日だったけれど、貴重な体験になりましたし、有意義に過ごすことができました。
あとはどれだけ私達が活かせるか、最後まで突っ走っていきたいと思います!!
そして秋季大会には上へ上へ上れるほどの力をつけます!!
何度も言うようですが、本日は本当にありがとうございました!
また、こういう機会がありましたらよろしくお願いします!!

■■【感想/鬼島栞・陸上部役】
今日は大変お世話になりました!今までいつも私は頭でどうにか演技をしようと考えていたのですが、今日の稽古でリラックスに自然と楽しく演技するのが一番だと分かりました。若林先生から直々に教わって自分の中に新しいキャラクターが生まれました。これから本番までの1週間、そのキャラクターをもっと色濃く演じられる様に頑張っていきたいです!本当に有難う御座いました。

■■【感想/山口寛子先生・顧問】
c0209544_17554919.jpg本日は、お忙しい所一日教えて頂き本当にありがとうございました。あっという間で、生徒達いや私自身も、生き生きと楽しく、そして真剣に取り組む事が出来た貴重な一日でした。
「イメージしてイメージを内から外へ出す」。これは基本的な事なのだと思いますが、「キャラクター」を確立することで、そうなっていると思い込んでしまっていたように思います。それが演技の幅や自然さや会話を成り立たなくしてしまっているのだと改めてわかりました。
今日処方して頂いた事を核にしてまた稽古を楽しんで行きたいと思います。本当にありがとうございました。

■■【感想/阿部先生・川越高校顧問】
▼いやいやいや、とてつもなく濃密で楽しい一日でした。
浦和北高校の皆さんは、明るくて礼儀正しくてやる気に満ちていて、演劇を楽しもうとする意欲に溢れていて、とても素敵でした。
さて、始めに通しを途中まで拝見して、本当ならもっと面白くなるはずの舞台が、いまいち沸き立ってこない。頑張っているのに、どこか空回りしている。真面目に努力を重ねている割りに、手応えが感じられなくて首を捻っている。そんな状態とお見受けしました。私も散々悩んで、悔しい思いをしてきたところです。
▼でも現在、若林院長に教わり始めて、私にもチョットずつその理由が見えてきた気がしています。
それは
1.一人語りの一人芝居が多い
2.台詞のシャクレ
3.演技が段取りになっている
の3点。
2.は、1.の結果、相手と繋がれない気持ちの悪さを何とかしようと、台詞を喋ることに一所懸命頑張る余り、必然的に陥ってしまう落とし穴。
3.の現象は、1と2の結果で芝居が弾んでこないけど、何とか頑張って楽しい芝居をつくろうと、アレコレ相談して工夫して、自分たちで考えた動きを何度も何度も繰り返しているから。なのだろうと見当が付きました。
▼幸いなことに、若林院長も大体同じ事を仰っていたように思えます(ですよね?)。
しかしながら先生は、あっという間にそれを直してしまわれました。私ではまだ、とてもあそこまで徹底的な荒療治はできません。シャクレを直すことくらいならできそうですが、そんな小手先のことより、若林院長の治療は徹底的に本質的で、しかも大胆でした。
まず気持ちを外に向けて、相手としっかり繋がること。そうして太い線を作れば、一人芝居になんかなるはずもなく、段取りなんか頭で考えなくとも、気持ちで繋がっていれば勝手に身体が動いてくれること。
たったこれだけの、しかしとても大切な基本を、豊かなイメージと豊富な引き出しを駆使しつつ、キャストの懐に飛び込んで、グイグイ反応を引き出していきます。多分生徒の皆さんは、先生にからかわれながら直されたりいじられたり叩かれたりするのが楽しくて仕方なかっただろうと思います。私も気がついたら、ドキドキしながら笑い転げて引き込まれていました。9時間があっという間でした。
▼患者の患部は見えていて、治療の方針までわかっていながら、私と若林院長との差は一体何なのでしょう。実はそれを今、考え続けているところです。

■■【感想/田村安弘先生・顧問】
▼若林先生、まる一日、ほんとにありがとうございました。関越飛ばして、朝一から来てくださって、ほんとにありがとうございます。お天道さまも晴れて、今日はいい天気です。願いが叶ってうれしい、あふれてほっとです。一緒に作ってく、新しい生き生きが生まれてく、その瞬間が、次から次へと、今ここにある、その、ありがたいしあわせです。阿部先生にも、茂木先生にも、御法川先生にも、遠藤先生にも、ありがとうございます。山口先生と部員たちと浦北で、この一日にめぐりあえたこと、なによりの喜びです。若林先生の演劇に、同じ空気の中にいられたことに、生徒たちと一緒に存在躍動してるエネルギーに溶けていけることに、大感謝です。
▼若林先生、重ねて心よりありがとうございます。おまんじゅうもいただきます。一日中、9時から6時すぎまで、あふれでる数々、刻んでみます。一人一人はいい。もっとおもしろくなるんだけど。表面でやってる。がんばればがんばるほど、はずんでこない。ばーんともりあがって、ふーっと消えちゃう。セリフの、出はいり。
けど、落ちちゃって、ぐーんとあがる、じゃなくて、ふつうに言ってると、生きてる。上から落ちちゃってると、はねあがって、どーんどーんと、床に落ちちゃう。
▼人間のイメージは強い。外側からやってくる、強いものがイメージ。気を外にもってくる。あれっ、から始まる、びっくりする、おどろく、ふりむいたところから始まる。気をそこへもっていく。むずかしく考えないでイメージする。妙にそれっぽくやらずにふつうにやる。肩の力抜いて、自由に、ぐにゃぐにゃ、こんにゃく。とぼけてるほうが勝ち。力ぬけてる。空間、時間、関係でつくっていく。お客がどう感じてくか。何をお客にみせるか。一個一個のセリフをやってく。一番言いたいこと。自分で説明しようとしている、相手に気がいってない。とぼけてやると笑い取ってる。一人芝居どんどんやってると、客が遠のく感、しらけちゃう。自然。一人で芝居しない。ピストルうつように、相手にセリフいれる。外にある、ドキッとするようなセリフ。うまいへたでなく、イメージをもってc0209544_17571987.jpgいく。相手に言う。相手がいなくてもいるかのように、シャドウを家でやってくる。相手に言ってない人は、シャドウできない。人に気をもっていく、イメージをそこにもっていく。魅力的にする。気持ち悪いのはだめ。のっかってく、やわらかさ、自分を守らない、さらして。一人だけ芝居でなく、二人の間に、たちのぼる関係が生まれて、エネルギーになるのが芝居。外側の言葉に気づいて、していく。セリフおぼえてきて、つくってきて、どっかできりかえていく。余計な意識はしない。見ない、見ると弱くなっちゃう。あたしは何をしたいのか・イスにすわる・かばんをなげる・外側に中心をおくと余計なものを見なくなる。キャンキャンいってるだけじゃなくて、相手に入れば楽しくなる。おしばいから演劇に。気持ちは自分の中からはつくれないから、外側にあるものを見てつくる。相手と関わる、あいだが、大事。心で笑ってても演技のスイッチいれる。説明・自家発電演技しない。何もしない。力抜ければ抜けるほどお客はくる。とぼける。笑っちゃう。セリフは上から。下からいかない。リラックスしたほうがつよい。楽合戦、こんにゃく合戦、ベースはこんにゃく。とぼけて上から。芝居の中心はどこ。あんまり声ださない、息声のほうが響く。空間があいたら、そこにいって、空気かきまぜる。やだよそんなの・生きた人間どうし、自分の中にその人と同じものがあって、自分をみているような気がして、キライなんだ。普通に。楽。関係をつくってる。場の中心。頭でやってると出てくるけど、出てこないのがいい。すごいびっくり、一番大事なとこ。誰に何が言いたいか、だけ。セリフおっこちない。V字にならない。前へ。とぼける。あれっと驚く。・・・・
▼若林先生ありがとうございます。みんなで、新しい、やってみる、に挑戦してる、今。ほんとにほんとにありがとうございます。すべてに、生かせるように、楽しく楽しく、弾んで、演劇していきます。今後とも、どうぞよろしくおねがいいたします。
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by tetsubin5 | 2010-04-25 17:57
2010年 04月 23日

■川口県陽高校演劇部/本番前の直し

【日時】4/22(木)16時~19時
【場所】川口県陽高校演劇部・練習場
【芝居】「如月」 小田夏未/ 作
◆本番~4/25南部地区春季高等学校演劇発表会 本番13:00~ 戸塚公民館
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●久しぶりの大降りの中、埼玉の一番南の川口に行って来ました。
生徒さん達は、みんな個性的でいっぺんで気に入った。
最初の挨拶の時は、みなさん緊張していて、最初の15分ほどの通しも堅い感じでした。ところが直しを開始した途端、素晴らしい食いつきで、見る間にイキイキはずんできた。
本番を日曜日に控えていて、ほとんど通しだけの練習になる時期なので、直しも慎重に、本番にいい影響を与えるところ、即効性のあるところだけをと思いながら臨む。
自分の外側に「気」を持っていき、それに新鮮に反応することを要求の中心にすえ、そこから自然にこぼれる効果(台詞の波、台詞立て、豊かで自然な間など)を期待したのですが、みんなリラックス度が上がるにつれかなりの効果が出てきたようだった。本番にどれだけ生きるか。これからどんどんいい芝居ができるメンバー。県陽の皆さんの、自分の内部を捨てて「外側に体を投げる思いきり」を期待したい。

■■【感想/御手洗舞香】
c0209544_13221294.jpg自分では今まで気がつかなかったことを教えていただけて、これからの私の演劇が大きく変われそうな気がしました!
楽しく稽古ができて、私だけじゃない、部員全員も喜んでいます。
これからも機会がある度にご指導よろしくお願いします。
今回は本当にありがとうございました!!!

■■【感想/顧問・萩原康節】
若林先生がメールで県陽の稽古を観ていただけるとお聞きしてから、今日の当日をとても楽しみにして来ました。本日は冷たい春の雨の中、若林先生は、はるばる埼玉県の南の端の県陽高校に来てくださいました。
時刻は四時半。すでに大道具は立て込んでおいて、役者も音響もスタンバイの状態でした。

まずは序盤、15ページほど通して芝居を観ていただきました。今回の県陽の芝居は新二年生が書いたオリジナル創作脚本です。全体的にストーリーの甘さや、まだるっこしいセリフは多々ありますが、丁寧につじつまを合わせて、何度も書き直しをさせた苦労の結晶です。
そんな拙い台本でありますが若林先生は、事前に送ったその台本をしっかり読み込んでいるご様子で、作者の小田に執筆の苦労をねぎらっていらっしゃいました。

さて稽古はいきなり本題から入ります。
県陽の役者の演技は、現段階でまだまだ固さが残っており、セリフを覚えて段取りを決めた感じが、演技の中に残っている状態です。まずは若林先生はその固い感じをほぐしておられたように思います。

▼①セリフの前に「あれっ?」という驚きを作って、自分の外に意識を置く。
県陽の役者はこれまで、「自分の感情をしっかり認識してセリフに乗せること」を練習して来ましたが、それは目の前の役者に対してしっかり目線をつなげて、セリフを伝えるというくらいの段階でした。
それは勢い舞台上だけのセリフのやり取りにつながり、客席にはセリフも感情も伝わらない、という状態を生み出していました。それでも、それ以前は、感情のこもらないセリフをやりとりしていたので、それからひとまずは「目の前の役者に伝えること」に取り組んだのです。
若林先生は、その現状を把握した上で、次の段階への取っ掛かりを示してくださいました。
それが「あれっ?」という驚き感情で「気づき」のきっかけをセリフに与え、それぞれのセリフが発せられる必然を役者に与えたということです。「自分の内部に感情がくすぶっていた」県陽の役者のセリフは、このきっかけを与えられたことによって、やっと少しだけ『外』に向かい始めました。
次にセリフを交わす役者同士の視線をつなげて、セリフを受ける役者のセリフに対するリアクションを確認。
続いてリアクションはその場に居る役者全員にも求める。そうやって生きたセリフがその一つの場面全体を満たし始めると、やっとセリフが少し客席に届くようになってきました。

▼②セリフの癖を直す。
今回の稽古でも、生徒は個々のセリフの癖を直すのに四苦八苦していました。
セリフを言い切る前に高低で戻せない所まで落ちてしまっていて、それをセリフの途中で無理やり上げるために生じる「しゃくり」。自分独特の節回しでセリフを言っているのに、それに気づかない「歌い」。セリフに感情がこもらない「棒読み」。それら一つ一つの癖は、指摘された役者本人に自覚がないため、
まずはそれを役者に気づかせなければならない。さらに厄介なことには、自分が気づいたところで、その癖を直すのはなかなか難しい、ということです。稽古の短い時間の中でそれに気づき、自らセリフを修正のは本当に難しい。それでも繰り返しを恐れずに取り組まないと、気づくこともできない。
セリフのリアリティは役者のリラックスと、感情と、自然な会話のニュアンスを舞台レベルの音量で再現することだと感じました。
感情を込めることに没頭すると力み、セリフに変なゆがみが生じる。それが癖になっているのだと思うのだけれど、力んでセリフを言うのは、ある意味、高揚感とか達成感があって、役者としては快感なんですよね。
うちの役者には、それを捨てることにもためらいがあるのが分かりました。
でもそれがあるうちは、客席にはセリフは伝わらないようですね。

▼③テンポと間
驚きの後には間があり、次のセリフへの客の集中をうながす。
驚きの程度も様々で、軽い感じも大きい感じもある。それによって間のニュアンスも変化する。
大きい間の前には落差をつけるためにテンポの良いセリフでつなぎ、一番印象的な部分を客をぐっと引き付けるために間を取る。テンポを出すときは前の役者の語尾を食う感じで。
それも全部、一番伝えたい部分へとつなぐための伏線。
そういうことも意識を自分の外へ置くことの一つだと感じました。

▼④セリフを立てる
しゃくらずに高低を使っていくことだけに気を取られると、どうしてもセリフが単調になりがちだ。
それにアクセントをつけるのがセリフを立てることだ。しかしそれも自然な会話のニュアンスの中で行わないと、やっぱりしゃくってしまう。役者の感情にだけ演技を頼るのはやはり問題があるようです。

▼こうしているうちに二時間半はあっと言う間に過ぎてしまいました。
本当はもう少し、シリアスなシーンでのセリフのやりとりを、見ていただきたかったのだが、その時間は今日は無かった。
それでも生徒たちは何かつかんだようです。本番は3日後ということで若林先生も気を遣って頂いたようですが、次は容赦ない厳しい稽古もしてもらいたいです。
本日は大変ありがとうございました。
日曜日の県陽高校の本番、精一杯頑張りたいと思います。
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by tetsubin5 | 2010-04-23 09:46
2010年 04月 18日

■劇団シナトラ/芝居直し

c0209544_21545878.jpg【日時】4/18(日)14時~18時
【場所】籠原公民館
【芝居】堤靖之/作「煙が目にしみる」
■■公演日
7/3(土)開演14:00,19:00
7/4(日)開演13:00,17:00
■■公演場所
深谷市・七つ梅酒造跡

●劇団シナトラのためのような、ピッタリの台本。
いつものリラックスした空気の中での小返し。演出の岡田さんに誘われて、ほんの少しのつもりが、4時間もの若林演出をしてしまった。
もともと経験豊富な演技人なので、芝居の線をしっかり通し、観客の心を切らさない細かい演出を心がけた。芝居が本当に好きで、しかも年配の方々が多いこの劇団の雰囲気はとてもいい。実年齢の役をそのまま創造空間に封じ込められる快感は捨てがたい時間だった。
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by tetsubin5 | 2010-04-18 22:10
2010年 04月 18日

■秩父農工科学高校~熊谷春季大会・観劇

c0209544_21414256.jpg【日時】4/18(日)
【場所】八木橋カトレアホール
【芝居】コイケユタカ/作「マドカ3050」

●新しい年度の芝居が始まった。
30分ばかりのライトな芝居で、練習時間も新入生勧誘にとられて十分でなかったわりには、まずまずの出来だった。しかしだったらもっと開き直ってリラックスして暴れた方がよかったかも・・・。
そうすればもっと観客を引きつけられたのでは・・・。
次回は、練習に時間をたっぷっりとって、ギャグではなく本格的に観客を引きつけられる時間を創り上げる事を期待したい。
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by tetsubin5 | 2010-04-18 21:50