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演劇のお医者さん(若林医院)

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2012年 10月 27日

■正智深谷高校演劇部

■正智深谷高校演劇部_c0209544_237528.jpg【日時】2012.10/27(土) 15:00~19:30
【場所】正智深谷高校演劇部
【芝居】飯塚のり子/作「はしご」 

■■【往診内容】


■■【感想】 顧問 佐竹先生
▼まずは、いつも同じことですが、舞台についてのご指導をいただきました。屋上の柵のつながり・山台の高さ・はしごの長さについてのアドバイスをいただきました。
 舞台空間をよりリアルにみせるため、細かい部分についても注意を向けるその指摘がとても的確で、大変参考になりました。柵と柵のちょっとしたすき間をつなぐことや、支えを見せないようにすること、
またはしごの上の部分の処理について、今まで「何か違和感があった」ところが、先生のアドバイスによっていちいちスッキリ解決していきました。うーん、スゴい!ととにかく納得ばかりでした。

▼演技については、「場面に中心がない」ことと「相手にセリフをちゃんと入れる」ことを教えていただきました。「場面の中心を作る」ためには、まず役者全員が中心を意識すること。役者全員が中心に対しておどろいて身構えること。これが大切だと教わりました。
 すると、今まで棒立ちであった役者が、見る間にいきいきとした人間として舞台上にとても魅力的に現れてきました。うーん、スゴいですと、うなるばかりでした。

▼また「相手にセリフを入れること」何度も何度も何度も何度も言われていることなのですが、今回はまた違った発見がありました。
 「放物線」を意識してセリフを言うのは良いのですが、その放物線の、どの部分で相手に入るのか、また、どの部分から始めて、どう終わらせるのか。二次関数の始まりから始めて、頂点で止めたり、頂点から始めたりすることで、セリフの雰囲気が変わることがとてもよくわかりました。
 役者が自分のセリフを放物線のどこを使って言うのか、それを意識することがまず大事なのだと思いました。放物線に沿ってセリフを言うことで、感情も出しやすくなり、また役者にも迷いがなくなりセリフに強さも出てくるという一石二鳥どころか、三鳥も四鳥もあるようなご指導でした。うーん、とにかくスゴいです。

▼具体的な指導の中で、「役者の無理」をなくすことも勉強になりました。確かにリュックサックには隠れられませんね・・。舞台上に、凸凹や隠れられそうなものを作っていくことで、奥行きが出てきました。プランを考えたり、少し稽古をするだけでもゾクゾクするような舞台空間が生まれてくるような予感がして、若林先生が「もう正智の芝居じゃない」とおっしゃったように、本当にどこか別の本格的な芝居の空間が出来たのを見ている
ような感じでゾクゾクしました。

■正智深谷高校演劇部_c0209544_2220191.jpg▼あとは、舞台を活性化するちょっとしたアイデア。役者が頑張っているのを、セリフの終わりに一言入れたり、差をつけたり、しぐさをこちらで決めたりすることで、今までクスクス笑うような場面でありながら、今いち大笑いできないな・・と感じていた場面がみるみる「ゼッタイ面白い!」と思うような場面に変貌していきました。いや・・・すごいとしか言いようがありません。

▼地区大会が終わり、ビデオを見たりして、悪いところはわかるのですが、直し方がハッキリ見えていなかったと思います。しかし、先生の指導を受け、やるべきことが明確に見えたように思います。

▼気付けば今週末はもう、私学文化祭の本番です。三週間後には中央大会も迫っています。先生に教えていただいたことを参考に、二つの本番に向け、稽古をさらに頑張っていきます。
お忙しい中、遅くまでご指導いただき、本当にありがとうございました。
これからも頑張ります。

 
■■【感想】 正智深谷高校一年・多田
▼ご指導していただきありがとうございました。
皆の稽古を見ていて、みるみる演技が変わっていくのがわかって、すごいと思いました。見ていてとても楽しかったです。自分が稽古しているときも、放物線を意識すると、セリフを言っていて気持ちいいなと感じました。ネタも増えて楽しかったです。
大道具のことに関しても、私はあまり気にしていなかったのですが、若林先生の意見を聞いて、成る程と思いました。若林先生に教えていただいた放物線を、ほかの自分のセリフに、うまく応用したいと思います。


■■【感想】真理家:母役  山崎 菜那世
▼今日初めて直接指導を受けて、前回に比べてかなり演技がしやすくなったので、改めて凄いなぁと感じました。今日の演技は普段に比べて見てても演じてても、とても楽しかったです。

■■【感想】 正智深谷高校演劇部1年・外山雄伍
▼昨日は御指導に来てくださり有り難う御座いました。1つめに舞台上に座れたり隠れられたりする物を作った方が良いというアドバイスを頂いたのでそれをまず作ってみようと思います。2つめに中心を決めた方が良いというアドバイスを頂いたので僕は普段は役者の演技を外から見てる事になるのでもし中心が定まっていないと感じたら直ぐに言ってあげたいと思います。3つめに相手に向かってしゃべるという事を教えて頂いたので誰に向かって喋っているのか役者が意識して演技できるように全力で助けてあげたいと思いました。

■正智深谷高校演劇部_c0209544_22205159.jpg■■【感想】 正智深谷高校演劇部二年・稲岡真絵
▼今回は来ていただきありがとうございました!今回教えていただいた中心を作ること、セリフを人に入れること、そして放物線はどれも足りなかった部分なのでとても参考になりました!
▼DVDを見てもどこ見ていいのか、わからなかったのは中心が無いからだと教えてもらって気づけたことなので、とてもよかったと思いました。これから中心を作っていき見やすい劇にしようと思いました!
▼放物線は人にセリフを入れるために必要なことだなと思いました。聞いてても言ってても放物線を使うと楽になり、無駄な力がいらなくて、さらに感情もわかりやすく聞こえ、どのセリフにも応用できて本当にすごいなと感じました。セリフのスタート地点を決めてハンガーの放物線を意識すると、セリフが聞こえやすく、言っている自分自身も楽しくなって良くなってるのが実感できます!これをどんどん自分のセリフで考えてみると全然力がいらず、放物線の最大値と最小値の差がいい感じに響いていいなと思います!
▼今回教えていただいたことを参考にどんどん劇を作っていこうと思います!本当にありがとうございました!!!!!

■■【感想】 正智深谷高校の一年・細田  「真理家族の子供2」役
▼「放物線」の理論を直接聞くことが出来て、とても参考になりました。
他にも「中心を意識する」など、今回の劇にとどまらず応用が出来るものを学ぶ事が出来ました。
若林先生に教わった事を活かして中央大会に挑みたいと思います!
PS・饅頭美味しかったです!!

■■【感想】小峰 蓮
▼今回の指導で分かった事がたくさんあります。放物線の意味や目線の合わせ方等が理解しました。
中央大会に向けて頑張ります

■■【感想】 男役 江森 章紘
▼放物線を意識してどの位置から使うのか考えることを教わって、自分が今まで悩んでいたことが解決できるヒントになったと思いました。練習していて放物線のこと考えてやると余計なことを考えずに相手と場面に集中できて感情も分かってきたのでもっと応用して演技を変えていきたいと思いました。
▼又、低い声を意識することも教わって自分が普段話しているのと変わらないと思いました。どうしても伝えようと思って大声で高い声になって喉を痛めてしまうので、低い声を大切にして自分でもセリフを楽に言えるようにしたいです。
▼中央大会まで時間があんまり無いけれども見てる人、演じている自分も楽しめるように芝居にしていい本番だったと思えるように稽古していきたいです。

by tetsubin5 | 2012-10-27 23:07


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